昨年7月、大阪のフェスティバルホールに、バーンスタインの「ミサ曲」を聴きに行った。
あれから1年経つ先月(7月)末、その時の記事を読んで下さったある方から、コメントをいただいた。
その方は、近く、この「ミサ曲」の「シンプル・ソング」を演奏されるとのこと。
私は、記事の中で、1972年秋にリリースされた、「ミサ曲」の作曲者自演盤についてふれ、当時の「レコード芸術」で畑中良輔氏の新譜月評を読んだ、とも書いたのだが、その月評をお読みになりたいとおっしゃる。
コメントを下さった方は、「シンプル・ソング」の伴奏をされるそうで、歌われる方が、畑中良輔氏の門下生とのこと。
そのレコ芸が、1972年10月号、「ミサ曲」自演盤のジャケットが表紙だったことは記憶しているが、身辺を探したところ、見当たらない。
おそらく木更津の実家にあるはず、と思い、先日のお盆帰省の際、本棚を見てみると、幸いあった。
記憶通り、1972年10月号だった。
この号の表紙、畑中氏の月評、そしてその号のCBSソニーの広告ページの該当部分を、近所のコンビニでコピーした。
また、その前号の9月号に、和田則彦氏による「ミサ曲」のレポート記事も載っていたので、これもコピーした。
この自演盤は、同年のレコード・アカデミー賞(声楽曲部門)を受賞しているので、1973年1月号にはその関連記事が載っているはずだが、この号は見当たらなかった。残念。
千葉に持ち帰った一連のコピーを、pdfファイルにしてメールでお送りした。
大変喜んで下さり、歌われた方にも送られるとのことだった。
(メールのやりとりで、「シンプル・ソング」の演奏会のフライヤーを見せていただいたが、東京藝術大学声楽科の、ある年次の同期の方々による演奏会だった)
ブログ、SNSを通じて、存じ上げない方と新しいご縁ができることは、これまでにも経験してきたが、今回も、1年前の演奏会記事をきっかけに、お役に立つことができて、よかったと思う。
今年のお盆休みの大きな出来事の一つである。