11:12、黒部宇奈月温泉駅着。
同じ車両、隣の隣の席に、チェロのTさんが座られた他、黒部宇奈月温泉駅では、多くのオケメンバーが一緒に下りた。
まず、宿泊先の延楽に行き、不要な荷物を預ける。
ホテルの前にある、わらびやで昼食。
白エビからあげ。ビールがほしくなる。
海老天ざるそば。ここの蕎麦は本当に美味しい。
店を出て、リハーサル、本番会場の、宇奈月国際会館セレネに向かう。歩いて10分ほどだ。
宇奈月国際会館セレネ。
4階のホールへ。
ロビーに飾られている絵は、地元の子供たちが「魔笛」のために描いてくれたものだそうだ。
13時過ぎ、リハーサルスタート。
まず、出演者、関係者の紹介が行われた。
演出の加藤先生、オーケストラ、合唱団、ソリスト、語りの野畑さん、台本のシカネーダー鏑木さん、音楽祭事務局長の篠崎さん。
リハーサルは、序曲を飛ばして、1幕から。
都合で遅れるという、夜の女王とザラストロが不在の形で進行した。
4番の夜の女王のアリアは飛ばす。
これまで4回の東京での練習は、最後の1回で合唱との合わせはあったが、ソリストとは、このリハーサルが初顔合わせである。
そのため、人物の出入り、動き、芝居やMC、照明、効果音のチェックに重点が置かれた。今回は初めて緞帳を使うので、その上げ下げのタイミングも。オーケストラへのダメ出しは、必要最小限にとどまった。
(それにしても、歌手はオペラでは演技も重要なので、大変だなあと改めて思った)
(それにしても、歌手はオペラでは演技も重要なので、大変だなあと改めて思った)
フィナーレも、ザラストロが登場する395小節から440小節までは飛ばした。
15:40頃、1幕が終了し、この日最初の休憩。前記のようなリハーサルなので、弾きっぱなしではなく、手待ち時間も結構あったが、それでもやはり疲れた。
15分の休憩の後、2幕。
夜の女王が到着していたので、14番のアリアはやった。
15番、ザラストロのアリアは飛ばした。
(同じザラストロのアリアでも、10番はやったが、誰か他の歌手が代わりに歌ったようだ)
(同じザラストロのアリアでも、10番はやったが、誰か他の歌手が代わりに歌ったようだ)
それにしても、17番のパミーナのアリアは、つくづくいい曲だと思う。モーツァルトならではのこの憂愁は、23番のピアノ・コンチェルトの2楽章を思い出す。
そして、フィナーレ616小節、「パ・パ・パ」からのひとくだりは、やっぱりすばらしい。
ばかばかしくくだらない要素もある音楽だが、何故泣けてしまうんだろう。モーツァルトでなければ断じて書けない音楽だ。このフィナーレの中で、さらにはこのオペラ全体の中で、やはり一つのクライマックスと言える。モーツァルトが、この位置にこの音楽を置いたことに、納得させられる。
ここの部分は、本番までに更にさらって、悔いのないように弾き終えたいと思った。
幕切れまで終わった後、1幕の夜の女王のアリアを練習して、18:15頃、リハーサルは終わった。
ザラストロ役はこの時点で到着したが、全体の合わせは見送られ、横島先生とキーボードでの練習をされていた。