「Kazumasa Oda Tour 2019 ENCORE!! ENCORE!!」。
残る追加公演はすべて平日でもあり、もともとチケットを買いに動くつもりがなかったので、四日市2Daysをもって、私の今次ツアーも終了、と思っていた。
ところが、ローチケから届いたメールマガジンで、さいたまスーパーアリーナ公演の、追加席が発売されることを知った。
どうせなら行ってみるか。ダメもとでチャレンジしてみよう、という気になり、発売日の6月23日(日)10:00、アクセス集中のサイトにトライすること40分で、めでたく2日目、27日(木)のチケットを確保することができた(初日、26日(水)は地方出張だったので、2日目に絞らざるを得なかった)。
ただ、「注釈付きS席」という券種である。「注釈付き」とは、追加席なので、見切れが生じるということのようだ。「注釈付き」でない、S席、A席も販売されたが、そちらは買えなかった。
妻は仕事の都合で行けないため、単身での参戦である。さいたまスーパーアリーナに行くのは、初めてだ。
当日は、西新宿勤務。
18:30開演なので、通常より早めに会社を出て、新宿駅へ。
初めてのさいたまスーパーアリーナには、どうやって行けばいいのか、NAVITIMEで検索する。
さいたまスーパーアリーナは、さいたま新都心駅にほぼ直結と言っていいアクセス。便利だ。
入場時に渡されたパンフレット、チラシのビニール袋に、いつもと違って、サイリウムが入っている。
2回目のアンコールの2曲目で光らせてくれ、と書いてある。
久しぶりだなー、この演出。
2008年の京セラドーム大阪の時がそうだった。
さて、それはそうと、私のチケットは、「Aゲート 200レベル 236・237扉 30列786番」という席。
どんな席なんだろう。
指定の扉から入り、席をさがす。
200レベルというのは、アリーナ席のすぐ上のスタンド席だ。もっと高い位置のスタンド席もあり、高低で言えばそう高くないポジションだが、会場全体が見渡せる。それにしても、広い会場だ。東京ドームくらいあるだろうか。
30列は、3席しかない。私の786番はその右端で、私の右方向は、座席はあるようだが、黒い布で覆われている。
座って、場内をみまわしてみる。遠く遥か前方に、ステージらしき黒いエリアが見える。何だ、「注釈付き」とか言うけど、遠いだけで、ステージを望める席じゃないか。よかった、よかった。
と思ったのは、しかし、とんでもない勘違いだったのでありました。
しばらくして、アリーナ席の聴衆が、こちらの方向を向いて座っているのに気づいた。
ん? どういうこと?
ここに至って、自分が、ステージ上手の裏側あたりにいることを理解した。「遥か前方に見える、ステージらしき黒いエリア」というのは、PAの調整卓だったのである(笑)。
そうと知って、改めて目の前を見ると、黒い大きな壁がそびえている。そうか、この壁の向こうがステージなんだ(爆)。
目をこらすと、ほんの僅かにステージ上手側が見える。栗尾(直樹)さんのキーボードの左端、1オクターブほどと、チェロの堀沢(真巳)さん、ヴィオラの徳高(真奈美)さんのピアノ椅子が確認できた。演奏が始まれば、堀沢さんと徳高さんの後ろ姿は見られそうだ。私の右の布が被せられた席は、それすらも見えないんだろう。
「注釈付き」、とことん理解しましたよ。でも、「注釈付きS席」は、注釈なしの「S席」と同じ、9,000円なんだよねえ・・・。
でもまあ、四日市で終わりと思っていたこのツアー、もう1回、とにもかくにもライブのその現場にいることができ、小田(和正)さんの歌、バンドの演奏が聴けるんだから、よしとしよう、と気を取り直した。
それにしても、思ってみれば、さっき場内を見回して、ピアノはあそこだな、と思った時、ピアノの向きで気づくべきだったな。正面がステージと誤認した状態で、ピアノは小田さんが背中を見せて弾く方向に置かれていたのだから、よく考えればおかしいのだ。うかつだった。
そうこうする内に、開演の18:30になったが、ここでスタッフによる、いわゆる前説が入った。
前日とこの日のさいたま公演は、映像収録が行われることが、当初から発表されていた。
収録についての注意として、マスクははずして下さい、また、映像に映り込む場合があるので、それは了承して下さい、との話。条件最悪の私の席は、位置からして、映る気遣いは絶対にないと思われたが、一応マスクは取った。
そして、サイリウムについての段取り説明。前日は、フライングで光らせてしまった人がいたらしい。ビジョンに、折り曲げて発光させる指示を出すので、それまでは絶対に光らせないように、と。ビジョンの指示なるものも、実際に出してみせた。