かつしかシンフォニーヒルズで古澤(巌)さんを聴いた2日後の14日(土)、NHKホールで葉加瀬(太郎)さんを聴いた。
恒例のツアー、終盤恒例の東京公演である。
新宿西口から、通勤で乗ることもある渋谷行きのバスで、代々木公園駅まで行き、そこからNHKホールに向かった。
既にかなりの行列ができており、我々が並んですぐ、予定の13:15を前倒しして、開場した。
入場してさっそく、グッズ売場へ。
パンフレットと、はかせんべいを購入。はかせんすとハカシェーカーは、以前買ったものを持参した。
我々の席は、2階L1列5番、6番。良い席だった。
パンフレットから。
1ベルが鳴ると、それまでの洋楽から一転してドビュッシーの「月の光」が流れた。
葉加瀬さんを含むメンバーが登場して配置につき、ドビュッシーが終わったところで、14:02開演。
バンドは、後列4人が、下手側から、マニピュレーター、キーボード&サックス、チェロ、パーカッション。
前列が、同じくギター、ピアノ、ベース、ドラムス。
セットリストはこちら。パンフレットにはさみこまれている。
2曲演奏された後、MC。NHKホール3日公演の内、2日目。50公演中、41番目。ダル・セーニョのタイトルは、自分が子供の頃、音楽にとりつかれた頃に聴いていた、あるいは弾いていた音楽に回帰する、という意味合いとのこと。
1部終盤で、恒例のグッズ営業のコーナー。個々のグッズを紹介して休憩の間に買うようにとの大阪商人のトーク。
2部の最初、「エトピリカ」は、アコースティックギター2本とのトリオ。ギターの片方は、羽毛田(丈史)さんだった。
その後の「地球に乾杯」は、羽毛田さんのナンバー。今回は、柏木(広樹)さんのコーナーはなかった。
2部最後の「ムーンリヴァー」は、本当に心にしみた。演奏もいいが、曲の力。涙が出てくるようなひと時だった。
アンコールは、まず「瑞風~MIZUKAZE~」。ハカシェーカーの営業トークの時に、この曲で使ってもらいたい、と言っていたので、お約束。
そして、さらにお約束の「情熱大陸」。こちらは、客席、いつもの通り、はかせんすを振り回しての盛り上がりだった。
16:39終演。
メンバーがステージからはけると、客出しの音楽として、ビートルズの「When I’m Sixty-Four」が流れたのにびっくり。まったく個人的な話だが、つい3日前、この曲について記事に書いたばかりだったので。
I’m Sixty-Four
https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2019/12/11/230718
今回もまた、存分に楽しんだ。毎回そうだが、レベルの高い音楽が聴けた、という満足感があった。
音楽っていいなあ、としみじみ思った。人生にこういう楽しみがなかったら、さぞさみしいことだろう、と。
葉加瀬さんの個性。2日前に古澤さんを聴いたばかりなので、その違いが強く感じられた。
葉加瀬さんは、とにかく舞台人だ。トークも含めたステージマナーは完璧だし、見せる、聴かせる、ということについて強い意思を感じる。ついでに言えば、売る、ということにも。
そういうあるスタイルにおいて、一つの頂点を極めていると思う。
古澤さんにはそういう要素はない。この二人のあり方は、対極的なものだと感じる。そういう二人が、しばしば共演し、アルバムも作っているのが、興味深いことだ。
また来年、3大ヴァイオリニストのコンサートがあれば、是非行きたい。
葉加瀬さんは来年デビュー30周年とのこと。それを機に、フルオーケストラとの演奏会を行うと発表されている。これも是非行ってみたいものだ。
外に出たら、NHKホール脇の「青の洞窟」が、ちょうど17:00の点灯を迎えるところで、たくさんの人がいた。そう寒くないこともあり、足を止めて点灯を待った。
点灯!
これで、2019年の演奏会通いは終了。
今年は、ヴェネツィアでのオペラも含め、33回の演奏会に足を運んだ。豊作、豊作。
また来年も色々聴きたい。
2020年は、浦安音楽ホールのクァルテット・エクセルシオでスタートの予定。