竹内結子の40歳での急死には本当に驚いた。
著名人の思いがけない訃報は時々あるが、彼女の死はやはり衝撃が大きい。
好きな女優さんだったことと、40歳の若さ。そして、報道されている自殺という死に方が、彼女のイメージからすれば意外きわまりなかったこと。
竹内結子が私の視野に入ってきたのは、「あすか」だったと記憶する。涼やかな彼女のキャラクターは、宮本文昭のオーボエによる主題曲「風笛」の清冽さと共に強く記憶に残った。
そして私には何と言っても「ランチの女王」の、天真爛漫な麦田なつみ役。
「不機嫌なジーン」。
「真田丸」。
(評判になった「ストロベリーナイト」は観ていない。いずれDVDで、と思う)
同世代の女優の中でも、非凡な人だったと思う。
そして、とても魅力的な女性だと感じていた。
つい最近まで、「サッポロ一番」のCMに出ていたんじゃなかったっけ。若奥さん役、母親役の年代になったんだ、と思いながら観ていた。
あの素敵な竹内結子がもういない、というのはなかなか信じられないが、今後、何ヶ月、何年経っても、彼女が演じる新しいドラマや映画は出て来ないし、テレビ番組に出演することもない。だんだん実感が出てくるのだろう。
私が知っている竹内結子は、テレビの画面で観る彼女だ。女優としての評価はできても、仕事を離れた彼女が、私がテレビで知っているキャラクターの女性だったかどうかはわからない。その急死についても、意外だというのはこちらの勝手な受け止め方であって、真実は知るべくもない。
おととい、三谷幸喜氏が、朝日新聞夕刊に連載している「三谷幸喜のありふれた生活」に、彼女のことを書いていた。
仕事で直接関わった人だからこそ書ける、仕事での、また仕事を離れての竹内結子についてのエピソードを、しみじみと読んだ。実際の彼女を知り、仕事を共にした三谷氏であれば、おそらく大きな悲しみ、喪失感があることだろう。その彼の文章が、いつもの回と変わらずに淡々と書かれていたことに、ちょっと胸詰まるものを感じた。
ところで、竹内結子の訃報からいくらもしない内に、石原さとみの結婚報道。
人生、まさに悲喜こもごもとは、こういう場合を言うんだろう、と思った。
石原さとみも好きな女優さんだ。
今回の報道のポイントは、やっぱりお相手が「一般男性」であるところだろう。
「俺も一般男性」、「俺のさとみが~~~」などという反応がネット上にあふれたと聞く。
(私も一般男性(笑))
小栗旬と山田優とか、DAIGOと北川景子とかだったら、ああそうですか、となるところ、名前も顔も出てこない一般男性が、あの石原さとみと、となれば、確かに衝撃は大きいよね。
それにしてもその一般男性、どこの会社にお勤めか知りませんが、その会社も大騒ぎじゃないだろうか。
(上司、周囲に)「僕、今度結婚することになりまして」。
「おお、それはおめでとう。で、お相手はどんな方?」。
「石原さとみ、って言うんですけど」。
「えーーーーーっ?」。
みたいな。
信じてもらえないかもしれないね。同姓同名の別の女性じゃないの、とか。
まあともかく、こちらはおめでたいお話で、よかったよかった。
同じびっくりでも、やっぱり幸せな話、嬉しい話の方がいい。
テレビの画面でしか知らない、好きな女優さんたち。
真の人間性や人物はわからない立場ではあるが、一ファンとしては、とにかく、幸せであってほしいと思う。