浦安オケのT団長からメールが入った。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、11月の定期演奏会について、予定の曲目を延期するとの連絡だった。
2日(月)に千葉県に緊急事態宣言が適用されて以降、浦安市管理の施設について使用条件が厳しくなったとは聞いてきた。
このため、8日(日)、今日22日(日)の練習は中止となった(15日(日)はもともとお盆で練習なし)。
練習中止の今日22日、運営委員会は開催されたが、そこでの検討結果が、団長から通知されたものである。
概要は以下の通り。
・浦安市内の感染状況悪化で、練習場所である美浜中学校武道場が使用禁止となった。他の公共施設についても人数制限が厳しく、合奏はもとより分奏も困難。
・このことから、8月29日(日)~9月19日(日)の練習はすべて中止する。
・以上を受け、11月に予定していた曲目での定期演奏会は、2023年春に延期する(予定)。
・10月初めに練習場所の制約が解除されれば、練習を再開し、定期演奏会を予定している11月28日(日)には簡素な演奏会を行うことを検討する。
・9月26日(日)に運営委員会を行い、その時点での情勢をみて10月、11月の予定を決める。
・現行プログラムで依頼しているエキストラの方には、漏れなくキャンセルの連絡をすること。
・昨年より状況は悪化し、見通しは非常に不透明。オケとしては市役所の指示に従う。
まず、現在予定している定期演奏会はこのような内容である。
日 時 2021年11月28日(日) 13:0開場 14:00開演
会 場 浦安市文化会館 大ホール
指 揮 桑田 歩
ソプラノ 栗林美智瑠
アルト 石井 藍
テノール 藤原 拓実
曲 目 ヴェルディ 歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲
~イタリア・オペラ・アリア名曲集~
ヴェルディ 歌劇「仮面舞踏会」より「地獄の王よ、急ぎたまえ」(アルト)
マスカーニ 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より
「お母さん、あの酒は強いね」(アルト、テノール)
歌劇「トスカ」より「歌に生き、愛に生き」(ソプラノ)
プッチーニ 歌劇「蝶々夫人」より「ある晴れた日に」(ソプラノ)
歌劇「蝶々夫人」より「花の二重唱」(ソプラノ、アルト)
本来、昨年6月の定期演奏会の曲目として予定していたが、コロナの影響で今年11月に延期となった。
また、昨年6月は、後半の曲目として、レスピーギの「ローマの噴水」「ローマの松」を予定していたのだが、これについてはコロナ下での延期開催に際しては編成を揃えることが困難と判断されたため、カリンニコフの1番に差し替えた(また、前プロもヴェルディの「運命の力」序曲から「シチリア島の夕べの祈り」に変更)。
これが2023年春に延期されるものだ。
つまり、前半のオペラ関係の曲目は、2020年6月→2021年11月→2023年春と2回目の延期となる。
10月に練習再開された場合に、11月に実施を模索する簡素な演奏会とは、昨年12月に行ったようなものを言う。
昨年12月については、当初、ブラームスの悲劇的序曲と二重協奏曲、それにドヴォルザークの「新世界」を予定していた。しかし、本来、7月から練習にとりかかるところ、それができぬまま推移したため、8月に入ったところで、予定の曲目は2022年春に延期することを決め、曲目を変更することになった。参加を見合わせる団員も少なくなかったが、エキストラは入れず、参加希望の団員だけで行った。ヴィオラの参加者は3人だった。
プレ・コンサートとして、有志のアンサンブル(金管六重奏、弦楽六重奏、管楽合奏)を演奏し、本編プログラムは、ショパンのピアノ・コンチェルトの1番の第1楽章(弦楽合奏伴奏版)、「運命」の第4楽章、チャイコフスキーの弦楽セレナーデ(全曲)だった。
オケ曲としては「運命」の4楽章だけ。しかも管楽器は揃わぬパートもあった。
9月26日時点の判断により、同じように有志のアンサンブルや、演奏可能なオケ曲を検討して、定期演奏会を実施しようということだが、昨年の今の時期と同じ変更が繰り返されようとしているわけだ。
延期されたものがまた延期という形になっているが、コロナ禍後の経過と予定を改めて整理するとこうなる。
2020年6月 中止 予定の曲目は2021年11月に延期 ☆
12月 予定の曲目は2022年6月に延期 ★
代わりに簡素な曲目で開催 ※入場客は制限
2021年5月 予定の曲目の内、前プロをとりやめて開催 ※入場客は制限
2021年11月 ☆ 予定の曲目は2023年春に再延期 ☆
可能であれば代わりに簡素な曲目での開催を検討
2022年6月 ★ 2020年12月からの延期曲目(ブラームス、ドヴォルザーク)
2023年春 ☆ 2021年11月からの再延期曲目(オペラ、カリンニコフ)
2021年はこれまで、2020年からの延期はあるものの、それなりに活動を進めることができていた。そのため、2022年秋の定期演奏会も、新しい企画で市との共催の協議も進めてきたのだが、8月に入って事態が急変した形だ。
今回の再延期についても、2022年春は、その前の演奏会の延期分であり、2022年秋は既に別の計画が進んでいることから、2023年春まで演奏会を2つ飛んでとならざるを得なかったのだと思う。
本当に急に状況が悪化してきて、予定が立てづらくなってしまった。
私自身は、2021年は、5月も11月も降り番なので、今回の一連の変更の影響はないが、幹部始め参加予定の団員にとっては大変困った状況だろうと思う。特に今回再延期となった曲については、途中まで練習しながら延期、が2回目なのだから。さぞ困惑もし無念でもあるだろうと思う。
津田沼ユニバーサル交響楽団も、9月に予定していた定期演奏会が中止になったと、今日聞いた。
今年、私の予定としては、10月のマウントあさまのワークショップ、同じ10月の宇奈月オペラ東京公演、そして11月の宇奈月オペラ宇奈月公演が決まっているが、これらも今後の推移によってはどう変更されてもおかしくない。
18日(水)にT団長と話した時には、浦安市は他の自治体に比べても施設利用の制約が厳しいとのことだった。我々市民オケとしては練習場所、本番の演奏場所がなければ活動できない。いかに厳しかろうと、当局の判断であればそれに従わざるを得ない立場だ。
ともかく推移を見守るしかない。