30日(土)は、宇奈月オペラ「ドン・ジョヴァンニ」東京公演の本番前日練習。
前週と同じ新宿区戸山の施設に13:00集合。
練習場所のホールは、オケ、ソリスト、合唱団が入って練習するには少なからず手狭なスペース。浦安の美浜公民館の音楽室とそう変わらない。
奥に舞台があり、そこに合唱、ステージ下がソリスト、入口側にオケが並んだ。
レシタティーヴォのキーボードは、電源の関係か歌とは遠く離れた入口脇に配置された。
弦の参加は7・6・4・4・3。ヴィオラはフルメンバーである。
セッティングの過程で、本番では、ヴィオラが下手側、ファーストヴァイオリンの隣に配置されることがわかった。これまでの練習では、下手から上手に向かって、ファースト、チェロ、ヴィオラ、セカンドと並んでいたのだが、チェロとヴィオラがチェンジした形だ。
この場合、普段と違って、プルトの表が右側、裏が左側になる。
この配置で弾くのは2回目だ。2003年に浦安オケで、ドヴォルザークの7番他を演奏した時に、指揮者の指示でこのように並んだ。
演出家や音響の方も来られ、本番通りの演出進行で進められた。
交わされる話を聞いたところでは、今回の公演は字幕が出るようだ。
13:40頃から本番指揮の横島勝人先生の指揮で練習開始。
先週、限られた時間の中で全曲を通したので、今回は部分的な返し練習かと思ったが、そうではなく引き続き通し練習だった。返しはほとんどなく、どんどん先に進んだ。
第1幕フィナーレの途中、170小節あたりで一旦中断。換気休憩となった。
この間、スコアで5番の楽譜を確認。このナンバー、歌が入ってすぐのところが、以前からフレーズが字余りになった感じで、周囲が終わっているのにこぼれてしまう。
数え方が違うのかと気をつけるのだが、何度弾いても同じだ。
改めてスコアを見てみたら、パート譜が間違っている。スコアにない1小節が書かれているのだ。これでは字余りになるはずだ。
周囲のメンバーにそのことを伝え、トップのCさんもご自分のスコアを見て、間違っていることを確認。
聞けば、全員おかしいなと思いながら弾いていたとのこと。何だ、そうだったんだ。
本番前日になってだが、余分な1小節を消すことにした。
3段目のフレーズと4段目は一緒なのに、3段目は1小節余分。
このやりとりを聞いていた横島先生が、「去年もやってるのに気がつかなかったのかな」とおっしゃったが、帰宅後昨年の楽譜を見たら、このナンバーはカットされていて、演奏していなかった。
再開して1幕のフィナーレを練習。
「オケ、うまくなったね」と横島先生。
再度の休憩。
ソリストがいるスペースに置かれた小道具。
これを使って何かやっているのだろうが、弾いている後ろでのことなので、わからない。
続いて第2幕。
フィナーレの前まででまた休憩が入り、その後最後まで練習した。
17時の退館までもう10分ない、というところでギリギリ終了。
諸々の返しは明日本番会場で、となった。
素敵な曲ばかりの「ドン・ジョヴァンニ」、モーツァルトを演奏する喜びを存分に味わうことができている。
なにぶん曲が多く長いので、勉強は浅い。オペラというのは本当に大変だと思う。
ともかく明日は本番。
11月の宇奈月公演が中止され、2回本番ができると思っていたのが1回きりになったのが大変残念だが、東京公演の本番、悔いなく終えたい。
※練習往復に聴いた音楽
モーツァルト レクイエム
上白石萌音 note