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68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

宇奈月オペラ「ドン・ジョヴァンニ」東京公演本番終了

11日(日)、宇奈月オペラ東京公演の本番(無観客、映像収録)が終了した。

 

毎年行われている「湯の街ふれあい音楽祭 モーツァルト宇奈月」で、2016年から始まったオープニングオペラシリーズに毎年参加している。

 

   2016年 ドン・ジョヴァンニ
   2017年 フィガロの結婚
   2018年 魔笛
   2019年 コシ・ファン・トゥッテ

 

4演目が終わって、5年目となる今年は2巡目に入り、「ドン・ジョヴァンニ」を再演することになった。

 

音楽祭では9月20日(日)に本番、そして、今年は初めて同演目での東京公演を行うことも発表され、7月から練習を開始した。

 

しかし、練習に入ってほどなく、新型コロナウイルスの現況から、音楽祭そのものが中止となってしまった。

 

宇奈月現地での公演はかなわなくなったが、東京公演は予定通り行うということで、練習は継続された。ただ、その後、その東京公演についても、無観客で行い、映像収録した上で配信する方式と決まった。

 

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宇奈月モーツァルト音楽祭@東京

収録日時 2020年10月11日(日) 15:30開演
会  場 豊洲文化センターシビックセンターホール
指  揮 横島 勝人
管 弦 楽 モーツァルトオーケストラSelene
総合プロデュース 笈沼 甲子
曲  目 モーツァルト 歌劇「ドン・ジョヴァンニ

 

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この週末、台風14号の関東接近が予想され、一時はどうなることかと思ったが、幸い進路がそれて、晴れこそしなかったものの、問題なく本番を迎えることができた。

 

10:30集合、11:00最終リハーサル開始。

 

前日練習は、別フロアの部屋だったので、本番のホールに入るのは初めてだ。

 

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例年、宇奈月黒部市宇奈月国際会館セレネでの公演の時は、オケはステージを下りた、客席との間のスペースに配置され、譜面灯を点けて演奏する。

 

今回の東京公演は、オケは普通の演奏会のようにステージ上に配置され、8人のソリストが舞台奥に立って歌う形である。

 

尚、無観客開催ではあるが、出演者の関係者のみ、人数を限定して来場できることになっており(拍手要員?)、約40人が客席に入場するとのことだった。私は誰も呼ばなかった。

 

最終リハーサルは、1幕から通しの形で進行した。

 

1幕が終わったところで休憩。

 

前日、トップのN先生の楽譜をお借りして持ち帰り、ボウイングを書き写していたが、いくつか確認したい点があったので、この休憩の間に、パートメンバーのAさんも交えて話した。

 

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再開後は2幕。

 

6番のドン・ジョヴァンニのカンツォネッタは、4年前の時はコンマスのFさんがマンドリンを弾かれた。今回はどういう事情か、Fさんはそれをされないということで、総合プロデュースの笈沼さんがキーボードで演奏された。笈沼さんは、舞台袖でMCを担当されるが、この時だけ舞台に登場。

 

このリハーサル、各ソリストは、それぞれの判断で、声量をセーブするなどして歌っておられた。

 

14時頃終了。

 

昼食は表に出た。豊洲駅周辺は、ららぽーともあるし、飲食店は豊富だ。近くのなか卯で親子丼を食べた。

 

ホールに戻ってみると、おおっ!

こんなふうになるんだ!

 

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天気がもっとよかったらと思うが、これはいいね。軽井沢大賀ホールを思い出す。

(本番では閉められた)


そして本番。

 

開演前は板付きということだったので、真っ先にステージに出て座る。ポイントをさらった。

 

それはよかったのが一つ失敗したのがマスク。

 

本番では、オケはマスクを外して演奏することになっていた(ソリストはフェイスシールド着用)。

 

板付きでさらっている間、ずっとマスクを着けたままだったのだが、開演前にそれを外すのを忘れた。

 

開演して、横島先生が登場し、オケを立たせたところで、マスクを外していないのに気づいた。急いで外したが、映像収録してるんだよねえ。もしかして、オケでたった一人マスクしてるのが映ってるだろうな。

 

以後、本番は順調に進んだ。ソリストの皆さんも、存分に声を出されていた。

 

やっぱりオペラはいいね。長いから疲れるけど。

 

そして、やっぱり「ドン・ジョヴァンニ」はいいね。美しい曲の数々。さらにドラマティックな地獄落ちのすごさ。

 

このオペラをまた演奏できてよかった、とつくづく思った。本当に楽しかった。満足した。

 

来年の宇奈月音楽祭はどうするんだろう。順番通り「フィガロの結婚」をやるのか、それとも今年現地でできなかった、この「ドン・ジョヴァンニ」なのか。

 

終演後、楽器をかたづけて再度ステージに集まり、解散式。

 

ソリストの皆さん、オケを支援して下さったプロの先生方に、順次スピーチをいただいた。

 

今回、プロデュースのサブを務められた、コントラバスのHさんから、東京公演の経緯についてスピーチがあった。

 

過去4回の宇奈月でのオペラ公演を東京でもできないか、と発案したのはHさんだそうで、彼が東京での別団体でのオペラで関わりのある笈沼さんに話を持ちかけ、今回の公演に至ったとのこと。

 

ただ、コロナの関係で、現地の音楽祭も中止となる中、この東京公演も何度もやめようかと関係者で話し合ったそうだ。

 

私は、そういう関係者のご苦労とは無縁のところで、練習に参加して弾かせていただいただけだが、改めて感謝の気持ちを強くした。

 

最後に笈沼さんのスピーチ。今回は映像収録だけだったが、是非また2回目の東京公演を、とのお話だった。

 

一本締めで解散式を終わり、部隊撤収して、19時前、会場を後にした。

 

2月の津田沼ユニバーサル交響楽団のポピュラーコンサート以来、今年2つ目の演奏会本番。

 

2020年、残るは12月の所属オケの定期演奏会だけだ。

 

※本番往復に聴いた音楽
    ビゼー カルメン
       カラヤン=ベルリンPO.
    ビゼー 「アルルの女」第1組曲、第2組曲
    フォーレ マスクとベルガマスク
       山田和樹=スイス・ロマンド管
    ラヴェル 道化師の朝の歌、亡き王女のためのパヴァーヌ、ラ・ヴァルス
       小澤征爾=ボストン響
    ラヴェル クープランの墓
       小澤征爾=水戸室内管
    ラヴェル ピアノ協奏曲
       ワイセンベルク小澤征爾=パリ管