13日(日)は、宇奈月オペラ、「ドン・ジョヴァンニ」の練習。
午前、午後の長時間練習だった。
練習場所は、今回も、大久保のクラシック・スペース★100。
この施設のパンフレットから。中はこんな感じです。
9:30スタートとのことだったが、早く着き過ぎてしまい、まだ入れない。
ちょっと、周辺を散歩してみた。裏手の方(上の写真の左手の奥)に行ったら、和風ヘルス(朝から営業中!)やラブホテルがある。もう何年も来ているが、そっちの方には行ったことがなかったので、全然知らなかった。
今回の練習は、オーケストラは弦も管も打楽器もフルメンバーが揃った。弦は5・5・3・3・3。
本番会場のステージ配置図ができあがり、それに沿った形で並んだ。ヴィオラは、3人が横に並ぶ形になっていたので、そのようにスタートした。
指揮者に向かって一番左が私。真ん中がトップのN先生、右がAさんである。
その後、指揮の横島勝人先生から、トップが前に一人、後ろに二人並んで弾いたらどうか、との指示があり、座り直した。
前回に続き、歌合わせ。ソリストは7人が参加。レポレッロは前回に続いて欠席だった。初参加のマゼットが紹介された。
横島先生から、午前中は前回やっていないアリアを練習し、午後、トランペット、トロンボーン、ティンパニが加わるので、1幕、2幕の各フィナーレを練習、最後に序曲をやる予定とのお話があった。
1幕9番から練習開始。各曲とも、まず通してから、歌、オケのダメ出しがあって、再度通す進行だった。
1幕 9番 Quartetto (ドンナ・アンナ、ドンナ・エルヴィラ、
ドン・オッターヴィオ、ドン・ジョヴァンニ)
2幕 16番 Canzonetta (ドン・ジョヴァンニ)
1幕 12番 Aria (ツェルリーナ)
2幕 21番 Aria (ドン・オッターヴィオ)
21番b Aria (ドンナ・エルヴィラ)
1幕 6番 Aria (マゼット)
休憩。ドアを開けて換気。
1幕 11番 Aria (ドン・ジョヴァンニ)
2幕 23番 Rondo (ドンナ・アンナ)
1幕 8番 Aria (ドンナ・エルヴィラ)
2幕 18番 Aria (ツェルリーナ)
17番 Aria (ドン・ジョヴァンニ)
1幕 10番a Aria (ドン・オッターヴィオ)
2幕 19番 Sestetto (ドンナ・アンナ、ツェルリーナ、ドンナ・エルヴィラ、
ドン・オッターヴィオ、レポレッロ、マゼット)
12:55頃、午前の部が終了。1時間の昼食休憩となった。
さて、どこで食べるか。新大久保駅方面に向かって、ちょっと歩いてみた末、やはり、大久保に来ればいつも入るペッパーランチにした。
冒頭、コンマスのFさんから楽譜について話があった。
実は、今回の「ドン・ジョヴァンニ」、まだボウイングがついていない。Fさんがボウイングをつけていて、完了次第送られてくるとの話で、とりあえず暫定送付された、4年前の時の楽譜を用いている。ただ、4年前に演奏していないナンバーもある。7月の初練習以来、既にこの日が4回目の練習であり、本来であれば、1週間後の20日(日)には、宇奈月での本番だったのだが、いまだ暫定楽譜のままという状況である。
Fさんによると、横島先生の指示により、ベーレンライターのスコアとの照合を行っているが、相違点が非常に多く、時間がかかっているとの説明だった。
そういう事情であれば、待つしかないが、ボウイングのみならず、楽譜の異同も多いとなると、残る練習が19日(土)だけだから、その時までにもらえなければ、後は本番前日のGPだけ。結構大変そうだ。
午後の練習は、1幕のフィナーレから。
弾き始めて間もなく、午前の疲れが出たのを自覚。1幕フィナーレ、2幕フィナーレと続く練習は、きつかった~。
1幕 13番 Finale (全員)
2幕 26番 Finale (全員)
1幕 1番 Introduzione (ドンナ・アンナ、ドン・ジョヴァンニ、騎士長、
レポレッロ)
休憩。
金管、打楽器が入った形で、再度19番を。
2幕 19番 Sestetto (ドンナ・アンナ、ツェルリーナ、ドンナ・エルヴィラ、
ドン・オッターヴィオ、レポレッロ、マゼット)
1幕 4番 Aria (レポレッロ)
オケの練習のために、4番のレポレッロのアリアを、マゼット役の方に歌っていただいた。
歌合わせはここまでで終了。
最後に序曲と、その流れで1番を練習した。
序曲については、横島先生から、「四角い音楽にするのでなく、少し遊んだ感じに」との指示があった。
16:40頃終了。
長時間の練習で疲労困憊したが、やはりオペラは楽しい。
また、地獄落ちの音楽は、やっぱりすごいと思った。モーツァルトが書いた音楽の中でも、特に力作、傑作と言えるだろう。ワーグナーあたりの時代ならともかく、モーツァルトの時代に、よくこんなドラマチックな音楽が書けたものだ。当時の聴衆は驚いたのではないだろうか。
弾いていると、やはり「ドン・ジョヴァンニ」こそ、モーツァルトのオペラの中でも最高傑作だという気がしてくる。
(しかし、そう言いつつも、他の曲を弾いたり聴いたりすれば、またその曲が最高傑作だと思えてしまうのだ)
楽譜の件はちょっと心配だが、まあとにかく、あと1ヶ月、楽しみたい。
※練習往復に聴いた音楽
島倉千代子 あの頃にとどけ
ハイ・ファイ・セット 忘れないわ
柴咲コウ ホントだよ
さだまさし With 小田和正 たとえば
モーツァルト 交響曲第39番、40番、41番
ワルター=ニューヨーク・フィル
ベートーヴェン フィデリオ
ワルター=メトロポリタン歌劇場管