naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

2年半ぶりに定期演奏会集客

浦安シティオーケストラでは、6月5日(日)に定期演奏会を予定している。

 

コロナ禍以降、練習会場の閉鎖などの影響で、まともに練習を積むことかできない状況が続いてきた。

予定の曲目を延期し、短期間で取り組める別の曲目に変更して演奏会を行うことがしばしばだった。

(そうした中、2021年5月の定期演奏会は、ほぼ通常の開催ができたが、私個人は降り番だった)

 

演奏会に際しては、知人友人に広く案内して、聴きに来ていただくのが常だったが、コロナ後はそれを見合わせてきた。

 

コロナ禍当初は、感染が終息し、何もなかったように完全に元に戻るまでは案内を控えようと考えた。こちらから声をかけて、人がたくさん集まる演奏会にお招きすることは、来て下さる方々を感染リスクにさらす行為だと思われたからだ。当時は、プロの演奏家も演奏会が開けない状況だったし。

 

その後、世間ではプロアマ問わず、演奏会を開くようになってきた。開催にあたっての感染対策も確立したし、聴衆側もそれぞれの判断で聴きに出かけるようになった。

私自身も、コロナ以前のように頻繁に演奏会に行っている。

 

音楽に限ったことでなく、コロナ下での生活というものが、だんだん定まってきた感がある。一番最初の緊急事態宣言の時には、今は考えられないくらい社会が止まり、皆が家にこもってしまったのだったが、長い時間を経る中で、いつまでもそうもしていられない、という流れが生まれ、何もなかったように元に戻ったわけでは全然ないが、生活の諸々の局面で、誰もが個々に折り合いのつけ方を見つけてきていると言える。もちろん、ウイルスの終息が最も望ましいことではあるが。

 

こうした変化を受け、いわゆるwithコロナの社会にあっては、演奏会の案内についても、当初の、案内をする行為がリスクの責めを100%負うのでは必ずしもなく、案内を受けた側との間で一定のリスク判断を分け合えるようになりつつあるのではないか、と思い始めた。

 

とは言え、私の意識としてはまた別の問題があった。

我々のオケの場合、案内すべき演奏会が、前記2021年5月を除くと、まともな編成を組めなかったり、通常の前プロ、中プロ、メインといった選曲構成にできなかったり、という形で推移してきた。

そのため、私としては、そのような演奏会は、そもそもご案内して聴いていただきたいものではない、という考えを持っていた。

この間、演奏会場側が定める条件や感染防止対策の観点から、演奏会運営において一般客の入場は想定せず、団員の関係者のみ、あるいは団員の招待客のみなどの形をとってきた。その形の運営であれば、団員の一人としては、集客活動に励むべきだったかもしれないが、聴いていただくに足る演奏会であるのか、の観点から見送ってきた。

 

こうした経過を経ての6月の定期演奏会だが、これまでと違うのは、第6波に伴うまん延防止等重点措置にあっても、完全に練習が止まる時期がまったくなかったことだ。

練習は12月から始まった。2月からまん延防止等重点措置を受けて、いつも合奏で使わせていただいている美浜中学校の武道場が閉鎖された。ただ一方、公民館等の市の施設は定員の半分を条件に使用できたので、分奏の形で練習を継続することができた。

合奏練習は2月以降できなくなり、明日、17日(日)の練習が、久しぶりの合奏である。しかし、この間、弦と管に分かれての練習をつないでこられたことは、それまでとは大きく違う点であり、今後6月までにコロナの大きな状況悪化がない限り、当初予定の曲目のまま本番にこぎつけることができそうだ。

 

団としても、今回の演奏会は一般客へのチケット販売を行うことを決めた。この判断は慎重にしなければならなかったため、前売券の販売は通常よりずっと遅く、演奏会1ヶ月前の5月1日からとしている。

 

このような状況を踏まえ、私個人としても、控えてきた知人友人への案内を、今回は行うことにした。半年練習した、当初予定の曲目で本番ができる見込みである点、また一般客への販売も行う点を勘案したものである。

 

定期演奏会の集客活動は、2019年11月の定期演奏会以来である。2年半ぶりだ。

今日16日(土)、いつも来て下さっている方々へ、BCCの形でメールを差し上げた(通常は個別メール)。団としてのコロナ対応についてもふれた。

まだまだ演奏会に行くのは慎重にしたい、という方も当然おられると思う。多数の来聴を望むものではない。久しぶりの我々の演奏を聴きに来て下さる方が、少しでもおられたら、と思う。

 

これを書いている間に、さっそく1人、チケット希望の返信が届いた。嬉しいことだ。