6日(日)、所属オケの定期演奏会が終了した。
この演奏会に向けては、当然に新型コロナウイルスに伴う紆余曲折があった。
感染拡大を受けて、3月から練習が中止となり、目標としていた6月の定期演奏会は中止(2021年11月に延期)となった。
その次の12月の定期演奏会に向けても、練習が再開されぬまま経過。
練習再開や演奏会のあり方について、団員にWeb上でアンケートがとられ、幹部にて種々検討の結果、参加希望者のみによる演奏会を行うことになった。
「参加希望者のみ」の方針は正しいと思った。弦、管のインスペクターは参加しないとのことだったが、幹部であっても、「参加しない自由」が保証されることは、きわめて重要だと思っていたからだ。
もともと予定されていた曲目は、ブラームスの悲劇的序曲、ヴァイオリンとチェロのための協奏曲(日頃トレーナーとしてお世話になっている、横山俊朗先生、桑田歩先生のソロ)、ドヴォルザークの「新世界」だった。
しかし、全員での演奏会にならないことや、コロナを受けて本番会場がステージに乗れる人数を制約したこともあって、曲目が変更された。
感染予防対策を講じた上で9月から練習が再開され、本番を目指した。
通常とは異なる様々な制約が予想されたため、実行委員が募集され、6人で実行委員会が組織された。私も加わった。
実行委員でまず検討したのは、入場していただくお客さまの範囲だった。議論の結果、普段の演奏会のような広報は一切行わず、不特定の一般客の来場は想定しないこととした。団員が招待した人に限定しての完全招待制である。
300人を上限に想定した(実際の来場者数はそのほぼ半分程度だった)。
次に、演奏会当日の感染防止対策の検討である。これは私が担当の一員となった。
既に再開されていたプロアマの演奏会での運営方法の情報を収集し、整理して、出演者の注意事項、来場客対応上の注意事項などをとりまとめた。
楽屋の使用は入れ替わりで少人数とすること、来場者との接触は行わないこと、終演後の来場客の規制退場等々。
団員がスタッフとして行う仕事も、普段より増える。役割分担も検討された。
実行委員間では毎日のようにメールが飛び交う状況で準備を進めていった。
本番1週間前の練習時には、資料をペーパーで配付し、実行委員から本番の運営や注意事項を説明した。