冬至(22日(金))を過ぎた。
これからは日が長くなっていく。
しかし、まだまだこれから日々寒くなっていくんだな。
春→夏→秋→冬の順番に好きな私。
寒い冬は最下位である。
会社勤めをしている身としては、生活の中で冬の辛さの最たるものは朝の通勤だ。
まだ薄暗い中、家を出て、突き刺さるような寒気に耐えながら駅に向かい、まだ温まっていない電車のひんやりとしたシートに座って会社に向かうのは本当に辛い。
11月も半ばにさしかかり、日に日に寒さに傾く中で、身につけるものは少しずつ冬装備をしていく。
まず、スーツの下にカーディガンを着るようになる。
次に考えるのは、コートを着始めるタイミングだ。
街中にはコートを着る人々が見られるようになっても、できるだけこらえるようにしている。だって、これからもっともっと寒くなるのに、コートを着てしまったらそれ以上着込むものがないからだ。
それでも、11月も月末近くになり、「めざましテレビ」で、「今日は真冬並みの寒さになります」などと言われると、とうとう着始める。それがなくとも、12月上旬にはたいて着始める。
そして、ズボンの下に股引を穿くようになり、家を出る時には手袋をするようになり、ネックウォーマーをするようになり、冬装備は完結する。
後は春になるのを待つ他すべがない。
もう40年近く前、前の会社で現場勤務をしていた頃、月1回行われる安全朝礼で、工事事務所の所長が、「これから(1月中旬)1ヶ月くらいが1年で一番寒い時期になりますが・・・」と訓示の中で毎年話していた。
現場を離れ、今日に至るまで、毎年冬になると、この話を思い出してきた。
1月中旬から2月中旬までが、一番の我慢のしどころ。
そんな毎年の繰り返しの中で、勤続年数を重ね、60歳の定年を過ぎ、雇用延長となってからは、冬を迎えるたびに「あと○回、冬を我慢すればもう会社に行かなくて済むんだ」と思うようになった。
65歳が雇用延長の期限なので、そこを想定して、このカウントダウンをしていたのだが、図らずもそれが延びてしまった。
2019年2月、63歳の冬、監査役として子会社に移る内示を受けた。
通勤が遠くなるのもさることながら、監査役の法定任期が4年であることに気がついた。64歳になる年度から4年全うすれば、退任するのは67歳の時。
つまり、つまり、まさに「あと2回冬を我慢すれば」と思っていたその冬の一番の厳寒期に、会社生活はもう2年あるよ、となったのだった。
任期途中で辞任することもありかな、と半ばマジで思いましたね、その時。
しかし、時の流れるのは早いもので、任期最終年、4年目の冬を迎えている。
まさに今度こそ、「この冬を我慢すれば、もう朝早く寒い中を会社に行かなくてもよい」のだ。
2022年も、出社日はあと2日。A社(西新宿)とB社(三軒茶屋)に1日ずつ出る。
年明け以降は、日が長くなるのと寒さが増すのを例年通り体感しながら、春が来るのを待つ。
この冬を越えれば。