3月31日(金)、八重洲ブックセンター本店が閉店した。
さみしいね。
八重洲ブックセンターのオープンは1978年9月。私が新入社員の時だ。
会社は京橋だったから、近かった。
会社の周辺には、他にも書店がいくつかあったが、八重洲ブックセンターの物量はとにかく圧倒的。とにかくインパクトがあった。
京橋勤務の場合、京葉線通勤なので、八重洲ブックセンターに寄って京葉線の東京駅に行くというのは地理的にも便利だったし。
そうしたことと別に、今年6月で会社生活から離れる私としては、就職した年にオープンし、リタイアする年に閉店する、八重洲ブックセンターの歴史と自分が重なることの感慨が大きい。
報道によると、付近の再開発が終わった後、5年後には新設複合ビルで営業を再開するとのこと。永の別れではないのだと、ちょっと安堵するものがある。5年後、私は73歳。まだ千葉から東京には出て行けるだろう。
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昨年12月9日(金)の日本経済新聞夕刊に、「書店の無い市町村26%に」という記事が載った。
出版文化産業振興財団の調べによると、全国1,741市町村の内、456市町村が書店の空白域なのだそうだ。
人口減少による経営難や活字離れ、スマートフォンの普及による娯楽の多様化が背景、とされている。
おそらく、ネット販売の普及も大きいはずだ。私もネットで本を買うことは時たまある。誰もさわっていない美本が入手できる点はメリットと感じる。
さらには電子書籍化の進展もあるだろう。
時代は大きく変わったと感じるが、私の場合、やはり現物の書籍がずらっと並ぶ本屋さんは大切な存在だ。
出先でちょっと時間調整が必要な時、入るのは喫茶店とかでなく書店になる。
丸の内の丸善、広島や大阪難波のジュンク堂のような大きな書店には、まだまだがんばってほしいと思う。