4月30日(日)、11月の定期演奏会の曲目が決定した。同日開催の運営委員会の結果がメールで配信されて知った。
既にメイン曲はベートーヴェンの7番に決まっていて、それと組み合わせる前プロ中プロの検討が進められてきた。
直前の情報として、ベートーヴェンが降り番になるトロンボーンから、ニールセンの1盤の希望が出ていると聞いていた。
へえ、と思いつつ、ニールセンの1番って知らないし、世間的に知られている4番あるいは2番あたり(私はこれらもほとんど知らない)ならまだしも、1番はどうなのかな、と思っていた。
他にトロンボーンの出番がある前中候補としては、グリーグ「ペール・ギュント」組曲、チャイコフスキー「ロメオとジュリエット」、リスト「前奏曲」等、お客さまにもなじみのある曲がいくつも挙がっている状況。
演奏側もお客さまも(たぶん)知らない人が多いニールセンの1番は、運営委員会では分が悪いだろうと予想した。
ところが。
届いたメールによると、そのニールセンの1番が中プロに決まったという。
ニールセンが、勝ち残ったんだ。どういう議論の結果だったのか、情報がないのでわからない。
かくして11月の曲目はこうなった。
ウェーバー 歌劇「オイリアンテ」序曲
ドイツものの間にはさまるニールセン。異彩を放っている感じだ。
どういう曲だか知らないので、昨日、スマートフォンで検索して聴いてみた。
基本的に元気がいい音楽という印象。リズムには例えばドイツものとはちょっと違う独特のものがある。楽譜を見ないとわからないが、3楽章が特にリズムが複雑なように思われた。
その3楽章、途中にタンタタン、タンタタンと繰り返される、ベト7の1楽章を思わせるリズムが出てくる。もしかすると、敢えてこれをベト7に組み合わせようという意図で選ばれたのかな?
これもあくまで個人的印象だが、この元気なシンフォニーの後にベト7が待っているというのは、演奏する側にとっても、お客さまにとっても、やや単調かつ疲れるプログラムではないかな。ベト7の前には、例えば「未完成」のような、ちょっと落ち着ける穏やかな感じの曲がいいような気もする。
でもまあ、決まったことだ。
音源は購入手配済み。
スコアを買ってきて見てみよう。
※最近、N響で「ニルセン」という表記を見かけるようになった。そのことについて、ネット上でこんなページを見つけた。