naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

オケ練日誌~本番指揮者の合奏

入船交差点。雲一つなく、暑い。

 

日 時 : 2023年7月23日(日) 13:30~16:30
場 所 : 美浜公民館音楽室
指 導 : 本番指揮者N先生
内 容 : 合奏
曲 目 : ニールセン(1・3楽章)、ベートーヴェン(1・2・4楽章)
弦人数 : 8・7・6・8・3

 

11月の定期演奏会に向けては6月から練習が始まっているのに、個人的にはこれが今季まだ2回目の参加。
今回は本番指揮者N先生による合奏である。N先生に本番を振っていただくのは2014年春の、フランクのシンフォニー他の定期演奏会以来である。
その後、下振りとしてご指導いただく機会はあったと思うが、私はその練習に不参加。今季は9日(日)の合奏で初めて振っていただいたが、それにも欠席したので、個人的には9年ぶりにお目にかかった。

 

合奏開始前、コンミスのYさんから、ベートーヴェン7番1楽章の「タンタタン」のリズムについてレクチャーがあった。弦の場合、ダウンとアップの弓の量が均等でないため、リズムが崩れる問題が生じているとの指摘。これを回避する練習の仕方が指南された。

 

さて合奏はニールセンの1番から。
まず1楽章、続いて3楽章を練習した。

 

N先生によると、この曲はベートーヴェンなどを意識した擬古典的要素があるとのこと。
調性がなくなる場面もある一方、そこから調性に回帰した時の心地よさを味わいましょう、とのお話もあった。

 

来場客のおそらく7割くらいは曲を知らないだろうから、我々の演奏も、曲の流れ、構成が客席に伝わるように作っていきたい、とのことだった。演奏側の我々も、多くは曲になじみがない(少なくともベト7ほどには)ので、じっくり作品を勉強する必要があると思った。

 

3楽章については、個人で練習する時に、異なるテンポで練習するように指示があった。本番では何が起こるかわからないので、対応できるようにとのことだった。

 

休憩の後、ベト7。

 

1楽章、2楽章、4楽章と練習した。

 

全体を通じて言われたのは、和音とフレーズ感。和音をきれいに鳴らして楽しむように、との指摘。
またフレーズ感については、1小節、1小節、の音楽になってしまっているので、長い意識で演奏するように、と。
関連して、例えばクレシェンドなども、ただ大きくしていくのでなく、行った先、どのくらいの大きさまで行くのかは意識しないといけないとのこと。
「楽譜に書いてあるからやっている」というふうに聞こえるが、そうでなく、どう作っていくかだ、と。

 

もう一つ、ベートーヴェンの場合、基本的にダイナミックは、ff-f-p-ppの4つ。mfやmpはない。7番の場合一部にfffが出てくる。
つまり、pはそんなに弱くなく、fはそんなに強くない。
ffとppはスペシャルなものとして意識し、ffとfの差、ppとpの差ははっきり出すようにとのことだった。

 

このベト7については、2楽章を除いては、弾けるか弾けないかよりも、まず「乗れる」かどうかが大事だとのお話があった。

 

2楽章の練習が終わり、4楽章に移る際、N先生が「お祭り騒ぎをもう一度やりますか?」と言われた。オケから笑いが。
9日の練習の際、かなり速いテンポでやられたらしい。先生の希望するテンポのようだ。
前回おられなかった方も多いようなので、もう一度やってみましょう、とスタート。
なるほどこれは速い。カルロス・クライバーほどではないものの、16分音符だらけのこの真っ黒な楽譜、刻むのが大変だ。
コーダの掛け合いのところで崩壊して止まる。
「皆さん、覚悟ができましたね。前回と違って、いけそうじゃないですか」とN先生。どうやらこのテンポを想定して今後は進められそうだ。

 

和音やフレーズ感の話は、ニールセンにも当てはまると思う。
本番までの4ヶ月、じっくり勉強していきたい。


※練習往復に聴いた音楽
    さだまさし 第二楽章
    さだまさし なつかしい未来
    小田和正 woh woh
    小田和正 my home town
    小田和正 愛を止めないで
    小田和正 Yes-No
    小田和正 時に愛は
    小田和正 early summer 2022
    小田和正 what’s your message?