naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

「休日」とは

会社勤めを終えた先輩が、年賀状や会話の中で、リタイア後の生活を、「サンデー毎日」だとか、「毎日が日曜日」だとか称しているのを、これまでしばしば聞いてきた。

(「毎日が日曜日」は、城山三郎氏の小説(1976年)のタイトルから来ているものと思われる)

 

他ならぬ私自身も、16日(金)にB社(三軒茶屋)の監査役を退任し、つまり無職の身になった。翌日の昨17日は土曜日、そして今日18日は日曜日である。

 

明日、19日(月)以降も、会社に行くわけではないから、確かに「サンデー毎日」であり「毎日が日曜日」だなあ、と実感する。

 

改めて考えると、大学を卒業して以来の会社生活で、今までは、土曜日、日曜日、祝日を「休日」と認識していたわけだが、これって何が根拠?

 

会社生活においては、まずは労働基準法だが、労基法上は、「週1回の休日を与える」ことが義務づけられているのであり、それが日曜日であるかどうかは問われない。

民間企業の場合は、個別企業において、就業規則ないしは労働協約で、休日が定義づけられると理解している。

長く勤めたN社(京橋)の場合は、日曜日、祝日は当然に休日と規定されていた。

土休については、1978年の入社時点では、月1回、第3土曜日が休日だった。それ以外の土曜日は出社日で、今の時代、死語だが「半ドン」だった。

その後、労使交渉を経て、第1土曜日も休日となり、月2回の週休二日制。やがて、記憶では、月初めは締めなどで忙しいので、休みやすいようにと、第2、第4土曜日が休日に変更された。

完全週休二日制になったのは、1990年代に入ってからだったと思う。

休日以外の特別休暇として、年末年始、盆休なども別途設けられていた。

 

ただ、ともかくこれらは、会社勤めをしている立場として、その世界の法規制、決め事に従っていたわけだ。

今や私には関係ない世界である。

 

思ってみれば、床屋さんは月曜日が休日だし、それぞれに休日の決めはあるのだろう。

 

国民全般にとっての「休日」の法的根拠は、何かあるのだろうか。取り急ぎ、Wikipediaであたってみた。

 

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「日本における休日(休暇)」
日本の現在の法令上の「休日」は1948年に公布された国民の祝日に関する法律、国会に置かれる機関の休日に関する法律、裁判所の休日に関する法律、行政機関の休日に関する法律[5]、検察審査会法などにより規定された休日である(「#政府機関における休日」参照)。

 

「政府機関における休日」
国の機関・地方公共団体の休日に関する法律
日本では、以下の法律で国家機関(裁判所、税務署、公共職業安定所など)および地方公共団体(区・市・町・村役場など)の休日が規定されており、民間企業(コンビニエンスストア、製造業、警備員など)と異なり、「24時間体制」や「年中無休」による交代勤務の業務は義務づけていない。

(中略)

・国会に置かれる機関(裁判官弾劾裁判所裁判官訴追委員会国立国会図書館並びに各議院に置かれる事務局及び法制局その他法令に基づき各議院に置かれる機関で両議院の議長が協議して定めるもの):国会に置かれる機関の休日に関する法律1条
・裁判所:裁判所の休日に関する法律1条
・国の行政機関(法律の規定に基づき内閣に置かれる各機関、内閣の統轄の下に行政事務をつかさどる機関として置かれる各機関及び内閣の所轄の下に置かれる機関並びに会計検査院):行政機関の休日に関する法律1条
検察審査会検察審査会法45条の2
これら4つの法律では休日を以下のように具体的に定めている。

1.日曜日及び土曜日[注 2]
2.国民の祝日に関する法律に規定する休日(特例法によるみなし休日を含む)
3.12月29日から翌年1月3日まで

 

地方公共団体の休日
地方公共団体の休日は地方自治法4条の2第1項により条例により定めるものとされている。 地方公共団体の休日は、次に掲げる日について定めるものとされているが(同条2項)、実際には国の機関と同じ日が休日として定められている。

1.日曜日及び土曜日[注 2]
2.国民の祝日に関する法律に規定する休日(特例法によるみなし休日を含む)
3.年末又は年始における日で条例で定めるもの

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つまり、お役所としては、日曜日及び土曜日、祝日、年末年始を休日としているようだ。

それをもって国民全般、これらは休日、と受け止めている感じ?

 

特定の企業に所属していた頃は、その企業における休日は、明確に定義があったが、それに比べると、企業を離れ、一国民としての立場になった今、休日って何? というのが何かふわふわしている感じもしなくはない。

まあ、それは私の場合であって、長く家庭の主婦をされている方、自営業、フリーランスの方にとっては、まったく別の感覚がおありなのだろうと思う。

 

テレビのニュースなどで連休を扱う時、「明日から7連休、という方も多いと思います」などと言うが、これはやはり、会社勤めの人を意識し、週休二日制を前提として言っているように思う。私の場合だと、従来、これには何の違和感もなかったわけだ。

 

広く国民全般に関わるサービスとして、電車やバスなどの時刻表がありますよね。

鉄道の場合、「休日ダイヤ」というのがある。これは、土曜日、日曜日、祝日に適用されるものだと思う。

私が日頃乗っている地元のバスだと、バス会社によって異なるが、「土休日」「土曜、日祝日」と表示されている。

千葉都市モノレールは、「土休日」だ。

 

月曜日~金曜日が「平日」、土曜日、日曜日、祝日が「休日」という区別は、役所の業務を律する法律に発して、生活の様々な領域で国民全般に浸透している、という理解で良いのかな。

 

結論。

私個人としては、「サンデー毎日」「毎日が日曜日」ということではなく、月曜日~金曜日が「平日」、土曜日、日曜日、祝日が「休日」という感覚で、これからの人生を過ごしていこうと思う。