9日(金)、旧Twitterを見ていて、フォローしているmhさんの投稿で、小澤(征爾)さんの逝去を知った。
(以後、旧Twitter上には関連の投稿があふれたが、mhさんが一番早かった)
えっ? と思ってネットニュースを検索して確認。
驚きはなかった。とうとう、という感じで受け止めた。
少し前に話題になった、サイトウ・キネン・オーケストラとの「エグモント」序曲の映像(国際宇宙ステーションに音楽を届けるプロジェクト)。
あの折、専門家も含めて、小澤さんへの賛辞がネット上にたくさん載ったけれども、私は、これがオーケストラを指揮する行為とはもはや言えないのではないか、と感じた。
若い頃はもとより、少し前までオーケストラを強力にコントロールしていた指揮ぶりを思うと、痛々しさしか感じなかった。コンマスの豊島泰嗣さんの小澤さんを鋭く見つめる目が印象的だったが、むしろそうしなければ演奏がなりたたないところがあったのではないか、と思われた。
指揮者としての小澤征爾は事実上終わっている、と言って語弊があるなら、事実上引退状態にある、との認識がベースにあったので、いつかはその日が来る、と思っていた事態が来ただけと感じた。
とうとう、あるいは、やっぱり、と。
(結果として、あれが小澤さん最後の指揮になったようだ)
(江戸京子さんの訃報が新聞に載ったのが、数日前だった。「指揮者小澤征爾さんは元夫」という添え書きがされていた)