naokichiオムニバス

70歳、公務員、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

古澤 巖 コルシカ音楽祭

12日(水)、Hakuju Hallで行われた古澤(巖)さんの「コルシカ音楽祭」を聴きに行った。

 

毎年様々な形態のツアーを行っている古澤さんだが、このコルシカ音楽祭というツアーは今年で3回目になるらしい。

昨年初めて聴き(同じ3月12日(火)、Hakuju Hall)、大変楽しかったのだが、この時は妻が急な体調不良で一緒に行けず残念だった。来年もきっとこのシリーズはあるだろうからその時は是非、と話していたのだが、果たしてそのチャンスが訪れた。

 

奇しくも昨年も今年も雨。

 

●古澤 巌 コルシカ音楽祭

日 時 2025年3月12日(水) 14:30開場 15:00開演

会 場 Hakuju Hall

ピアノ ステファン・プティジャン

ヴァイオリン 古澤 巌、ベルトロン・セルベラ

コントラバス シルバン・ル・プロボスト

曲 目 gosselain ジプシーフェスタ

    カーン Pick yourself

    ロッシーニ スウィンギン理髪師

    Popy Popyrama

    瀧廉太郎&民謡 荒城の月~コルシカ民謡

    lopez パリのプリンセス

    mnessager Fortunio Duel

    モーツァルト モーツァルトオペラメドレー

    ニーノ・ロータ フェリーニニーノ・ロータ

    ナーロ 闘牛士

    カールマン マリッツァ伯爵夫人

    [アンコール] チャップリンメドレー

 

入場時にもらったハガキ大のプログラム。

 

我々の席はG列9・10番。

 

集まってくる聴衆は中高年の女性が多い。男性は1列に1人いるかいないかくらい。

知り合い同士で来ている人が多いようで、開演を前にそこここでおしゃべりをされている雰囲気は何やら女子大の同窓会みたいな感じだ。

 

開演。

ピアノ、ヴァイオリン2人、コントラバスの四重奏である。

「ジプシーフェスタ」。

 

曲間には古澤さんのMCが入った。

「フランスの香りがぷんぷんする音楽をお届けします」。

 

続いて、ユーディ・メニューインとフランスのジャズ・ヴァイオリニスト、ステファン・グラッペリがやっていたようなジャズを、と「Pick yourself」。

 

メンバー紹介があり、ピアノと全曲のアレンジはステファン・プチジャン。去年も思ったがクルト・マズアを思い出させる容貌だ。

ヴァイオリンはベルトロン・セルベラ。コルシカで行われている音楽祭の総監督で、本当かどうかわからないがいずれ市長になるのでは、との話。

コントラバスは昨年とメンバーが替わってシルバン・ル・プロボスト(フライヤーと氏名表記が異なる)。上のプログラムの写真にコントラバスがいないのは昨年の写真だからだろう。

 

次にロッシーニの「セヴィリャの理髪師」。

「僕にはザ・ピーナッツみたいに感じます」と古澤さん。確かにイントロのベースが「恋のバカンス」を思い出すし、主部のメロディは「恋のフーガ」のようでもある。

 

「昔蓄音機で聴いたような懐かしい音楽」と、オペレッタの音楽のメドレー「Popyrama」。このグループの一番の本領とのことだった。

 

次の2曲は昨年も演奏された。

まず日本の曲とコルシカの曲をつなげた「荒城の月~コルシカ民謡」。

「荒城の月」は古澤さんのソロで始まり、その後バロック的なヴァイオリンのデュオとなり最後はtutti。さらに「音楽祭の最後にみんなで歌って踊る」という賑やかな民謡へ。

昨年驚き楽しんだベルトロン氏のパフォーマンスもあった。弾きながら踊り、歩き、叫んでいた。

「同じヴァイオリン弾きとしてこんなに動きながら弾けるとは信じられない」と古澤さん。

 

前半最後はミュージカルや映画のメドレー「パリのプリンセス」。

こうして聴いてくると、同じヴァイオリンでもベルトロン氏の方が古澤さんよりも音が大きく外に発散するような感じがする。

 

15分間の休憩。

 

後半はフランスのオペラの曲「Fortino Duel」からスタート。次のアルバムに入るそうだが、古澤さんも全然知らない曲だと言っていた。

 

次もオペラでモーツァルトのメドレー。アレンジのステファン氏はオペラの指導者もされているそうだ。「ヴァイオリンとして歌の部分を弾けるまたとないチャンス」。

フィガロの結婚」序曲から始まって、「ドン・ジョヴァンニ」「魔笛」と続いた。こうしたメドレーを最後締めるとすれば何だろう、と思いながら聴いていたが当たった。「魔笛」の「パ・パ・パ」の二重唱。

ザルツブルクではモーツァルトばかり勉強したが、その後はバンドをやったりしてモーツァルトを弾く機会がなかったとのこと。

 

次は映画音楽。毎年どこかの国の映画音楽をとりあげているが、今回はイタリアのニーノ・ロータフェリーニ監督と組んだ曲を集めてのメドレー。

最後、ステファン氏、ベルトロン氏、シルヴァン氏の順にハイドンの「告別」のようにステージから去り、最後に古澤さんだけが残る演出だった。

 

「ここからはおなじみの曲です」と、昨年も最後に続けて演奏された「闘牛士」。

そして「マリッツァ伯爵夫人」。

 

全編通じて4人のアンサンブルは完璧。

特にヴァイオリン2人のぴったり合った呼吸と音にはほれぼれとした。それでいて両者のキャラクターや音はまったく異なる。そのコラボレーションが稀少だ。

外国の演奏家とのアンサンブルとしては、年末のベルリン・フィル楽員との公演があり、それもすばらしいアンサンブルだが、あちらはもっと楷書体という感じがする。

 

このコルシカ音楽祭のメンバーは1週間くらいしか一緒におらず、明日帰国されるとのことだった。

 

アンコールにはこれも昨年と同じ「チャップリンメドレー」が演奏された。

 

古澤さんのヴァイオリンには他のヴァイオリニストにないセンスがあると常々思っているが、このコルシカ音楽祭ツアーはその持ち味が存分に出る内容だと思った。

ベルトラン氏のパフォーマンスも大きい。

また来年以降も続けてほしいツアーだ。

 

16:53終演。

 

ホワイエで行われた握手会に妻と並んだ。

 

以下、古澤さんのFacebookページから転載させていただいた写真。

 

渋谷駅に着いたら桂花行きたい行きたいと

 

最終日白寿
日本の中でも地域が変われば何もかも違う中ベルトロンは細やかに探しながら対応能力が有ります
「老後は巖と同じ町にワイナリー作って一緒に住むからな」だとさ