naokichiオムニバス

69歳、公務員、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

5月場所6日目

豊ノ島は二本入れて一気の寄り。嘉風は今日は何もできずに完敗。

北勝力は今日も電車道。休場から途中出場の時津海が相手とはいえ、場所出だしとは別人。

北桜は、相手をよく見ながら右を差そうといういい攻めで玉春日を土俵際に詰めたが、玉春日の老練ないなしに逆転を食ってしまった。
互いの持ち味が出た、非常に味わいのある相撲だった。

栃乃洋は左を差して一気に寄ったが、豊真将が土俵際の右上手出し投げで逆転。
豊真将は今日も低い前傾姿勢だったのが逆転につながった。
立ち合いからの形が安定している点は、稀勢の里琴光喜に見習わせたいくらいだ。
聞くところでは、左四つは得意四つではないらしいが、昨日今日とその形で勝ったことに力を感じる。
把瑠都白露山は期待通りの好一番だった。
把瑠都は今日も立ち合いが高かった。上背の利を生かしてすぐ右上手をとったが深い。ここまでは今日も甘さを感じさせる要素があった。
白露山も今場所元気なだけに、そこからの把瑠都の寄りをしのぎ、右上手もとってがっぷりの形になった。
しかし、そこから把瑠都が吊りに行ったのには驚いた。つりだしが激減している今、どこでこういう相撲を覚えたのだろう。
やはりただものではないと言わざるを得ない。

普天王岩木山の突きに一方的に敗れた。今日は父親が来ていなかったのか。

若の里は踏み込みなく、旭鷲山の動きに翻弄される形で何もできなかった。
地力の差はある筈なのだが、一体どうしたことか。

稀勢の里が今日も露鵬にいい攻めを見せた。
相手をよく見ているのがよく、左からのおっつけがきいた。
右脇が開きがちなところが気になるが、今場所に関しては一つつかみつつあるような気がする。

琴光喜は今日もほめられない相撲。
立ち合い右からすくって得意の右四つになったものの、小さい安馬を圧倒することができなかったばかりか、左上手を許して食いつかせた。
この時点で、勝敗がどうあれ、琴光喜としては落第点の相撲だ。
安馬としては、右下手がとれれば何かできたのだろうが、そこまではいかず、最後は琴光喜が起こして、体力と地力の差を見せた。
安馬は土俵下に降りて右肩を押さえていた。昨日の栃東戦で傷めたらしいが、心配だ。
ともかく身体のない安馬には、万全の体調で相撲を楽しませてもらいたい。

全勝の雅山旭天鵬に土。
今日も重い突きで出たが、旭天鵬はそのへんが充分に頭に入っていたのだろう、しのいでスパッと二本差し。
こうなっては腰の重い雅山も苦しい。
昨日、白鵬万全の体勢を逆転した雅山だったが、翌日の全勝ストップ。相撲というのはわからないし面白い。

昨日不覚の1敗を喫した白鵬、今日の琴奨菊戦はどうかと注目して見た。
放送での話によると、朝40番稽古をしたという。負けたことで気合いが入ったとも言えるが、場所中の稽古のしすぎは後半になって疲労が出てはと懸念もある。
相撲内容は、昨日の黒星で引き締めてきたというものではなかった。
最近見せなかった立ち合いの張り差しがまずいけない。解説の伊勢ノ海親方も言っていたが、かえってそのことで左上手がとれない結果になった。
上をめざす大関としては、せっかくつかんだ自分の立ち合いは、愚直に守ってもらいたいものだ。
まあ、右が入ったし、相手も上手がとれない格好だったから、余裕はあった。
まきかえて二本差しての寄りで決めた。
ちょっとほめられない相撲だ。
いくら余裕がある形とはいえ、まきかえもリスクはある。
昨日の相撲の途中から、そして今日と、少し前のよくない相撲が出ている。
もっと隙のない厳しい相撲を志してもらいたい。

魁皇は、今日も立ち合いが高かったが、安美錦が右上手をさぐりにいったことで、左四つに持ち込むことができた。右から小手にきめての相撲。最後は力まかせに放り捨てた。
それにしても、安美錦の左ひじは危なかった。壊されるところだった。
何だかんだ言いながら、魁皇も4連勝。少し先が見えてきた感じだ。

千代大海豪風を一方的に突いて一人全勝を守った。
今日も突く場所がよかった。この人も何だかんだ言いながら、乗ってきた感じはある。
このままどこまでいくか。

琴欧州は、今場所の中では一番いい相撲だった。時天空にはさみつけるような立ち合いで、よく見ながら攻め、うまく左を深く差して抱き込んだ。時天空の抵抗には合ったが、ふところの深さでは負けない。
少しこれで相撲が安定してくるといいが。

栃東が4敗。右からおっつけていい攻めかと思ったが、垣添に左かいなをたぐられ、まわりこまれた。
左膝に故障があるとの話だが、やはり足の運び、出足に、小さな垣添をまっすぐ持っていくものがないとすると、これは厳しい。
せめて2ケタくらいは勝ってもらいたいと思っていたが、今日あたりの相撲を見ていると、千秋楽まで持つかどうか、という感じを受ける。