naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

すごいアンコール

少し前に、サントリーホールのサイトを見ていて気がついたのだが、「アンコール曲紹介」というページがある。

これは来場客にとってはいいサービスだな、と思った。

3日前に小ホールに聴きに行った室内楽の演奏会についても、ちゃんと「南国の薔薇」と書かれている。

で、ついでだから、自分が行ったわけでもない演奏会のアンコールまで、あれこれ眺めていたら、すごいのがあったよ。

   ワーグナー(リスト編曲) 楽劇「トリスタンとイゾルデ」から前奏曲と愛の死
   ブラームス ハンガリー舞曲第5番ト短調
   ビゼー 「アルルの女」第2組曲から「ファランドール
   エルガー 創作主題による変奏曲「エニグマ」よりニムロード

4曲も?!

どんな演奏会のアンコールかというと、7月2日(金)に行われた、リオール・シャンバダール指揮 ベルリン交響楽団の演奏会。

本編のプログラムはこれ。

   シューベルト 交響曲第7番ロ短調「未完成」
   ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番ハ短調
      (ピアノ:アンドリュー・フォン・オーエン)
   ベートーヴェン 交響曲第5番ハ短調「運命」

「トリスタン」なんか、アンコールでやるの? 中プロ級の曲じゃないか、と一瞬思ったが、よく見たら「リスト編曲」と書かれているから、これはたぶんコンチェルトの後の、ソリストのアンコールなんだろう。

それにしても、前プロが「未完成」だもんね。アンコール付きのコンチェルトがあって、休憩があって、「運命」だったら、たぶん、「運命」が終わった時点で、間違いなく21時はまわっていたはず(あ、開演は19:00です)。

その後、オケのアンコールが3曲。いやいやすごい。

ブラームスビゼーは威勢がよくてそんなに長くないけど、3曲目にゆっくりと「ニムロッド」が始まった時、この曲が好きな人以外は、きっとげんなりしたんじゃなかろうか。

演奏者も聴衆も、お疲れさまでした。