naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

カラヤンのシベリウスまとめ聴き

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今日の木更津への日帰り帰省、往復の移動にウォークマンで聴いたのがこの音源。

カラヤンがグラモフォンに録音したシベリウスの集成だ。

シンフォニーの4番から7番、そして「タピオラ」は、吉松隆氏が絶賛している演奏である。

4番から7番を続けて聴くのは久しぶりだった。

4番。暗~い音楽だな、やっぱり(笑)。はまったら逃れられない魅力があるけど。

5番。やっぱりかっこいい曲だ。

6番。吉松隆氏が、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」とリンクさせて評価している曲だったと思う。
確かに、天空を疾走するような独特の世界。
あの、大地を踏みしめるような、1番、2番を書いた同じ人が、こういう音楽を書くようになるのか、と驚く。

そして、7番。
1楽章制で、演奏時間も短い。しかし、凝縮された、という印象(ベートーベンの5番のような)はなく、むしろ、何とひろびろとした、豊饒な世界なんだろう、と思わされる。
シベリウスのシンフォニーは、なかなか演奏する機会がなく、浦安オケでも10年前に2番を演奏したきりだ。
何番でもいいから、他の曲をやってみたいが、もし望めるならこの7番。
メインにはならないから、中プロでどうだろう。やさしい曲ではないだろうけれど。
5番もいいな。

カラヤンシベリウスについて。

一つ、昔から思っているのは、「フィンランディア」は好きになれない。
冒頭からあまりにも重苦しくて、だめだ。

しかし、ここに収録された他の曲には、そこまでの抵抗感はない。
やはり立派な演奏だと感じた。

「タピオラ」だけ、聴き損ねた。近い内に。

この集成、「ペレアスとメリザンド」だけが82年のデジタル録音で、他の曲はみな60年代の録音だ。

カラヤンは、70年代に、4番、5番を再録音、80年代に、2番、6番を再録音した他、1番の唯一の録音を行っている。
しかし、何故か7番の再録音を行わなかった(3番はとうとう録音していない)。

非常に惜しまれることだ。
カラヤンの、70年代もしくは80年代の7番を聴いてみたかった。