うーん、やっぱりまずいんじゃないのかなあ。
野球を職業とするプロ野球選手が、予定通り野球をやることで、被災者を勇気づけられる、というのが、開幕に踏み切る理由らしい。
自分たちのプレーを被災者への励ましにしたい、という点は選手会も異論がないと伝えられる。
問題はやっぱり時期だろう。
ただ、阪神の震災は1月。今回より2ヶ月早かった。
今回は、震災発生が、開幕予定日のちょうど2週間前。
今日で1週間経ったが、あと1週間で、被災地の状況が「復興に向かう」という方向になっているとはとても思えない。
まだまだそれ以前の状態だろう。
時期尚早と感じる理由だ。
4月12日になったら状況が変わっているか、といえばそれはわからない。
確かに、予定通りの開幕と大差はないかもしれない。
確かに、予定通りの開幕と大差はないかもしれない。
また、興行としてのプロ野球のパワーをもってすれば、試合を開催することで、その気になれば被災地に対して相当な経済的支援をすることができる。
でもなあ。
やっぱり、予定通りの開幕強行は、世論の理解が得られないと思う。タイミングとして悪すぎる。
少なくとも、今の電気事情を考えると、プロ野球の試合というのはどんなものかと思うよね。
報道によると、ドーム球場でのナイトゲームは、3,000~4,000世帯分の電力を消費するのだそうだ。
その数字を大きいと見るのか、大したことはないと見るのか、難しいところだし、電気の問題を抱えているのは全国ではない。東電と東北電力の管内に限定される。
その数字を大きいと見るのか、大したことはないと見るのか、難しいところだし、電気の問題を抱えているのは全国ではない。東電と東北電力の管内に限定される。
ただ、当の関東に住み、勤務している者の感覚としては、毎日、今日は停電するのかしないのか心配し、またその影響での電車の運行も気にしながら過ごしているわけで、そういう時に、いくら野球が好きな私でも、ナイターやるの? という気持ちにはなるよね。
機構は、計画停電にあたれば当然試合の中止を考えると言っているようだが。
機構としては、やはり興行への影響を第一に考えてのことだろうが、他のプロスポーツが、日程を変更したり中止したりしている中、もともと8ヶ月近い長丁場を設定している野球が、この事態に興行面で無傷に終われるはずがない。
単純に全日程を後ろにずらすには限度があるのだから、ここは、年間試合数そのものを減らすとか、交流戦は中止するとか、クライマックスシリーズを省略するとか、いっそ日本シリーズもやめてしまうとか、何か大なたをふるう選択肢をいくつか、今の時期に考えてみてほしいと思う。
そうすれば、全体の日程が短縮できるわけだから、被災地の様子を見た上で開幕の時期をさぐることも可能になるのではないか。
まあ、球場の予約始め、現実には様々な問題があるだろうから、外野の第三者が勝手に言ってるほど簡単な問題ではないとは思うが。