今日の朝日新聞の朝刊、三保ケ関審判部副部長の談話として、3場所33勝にこだわる必要はない、自分も31勝で上がったので、と書かれていた。
スポニチにも、貴乃花審判部長が、千秋楽の午前中に、稀勢の里の大関昇進について審判部で会議を開くことにしたと書いていた。
3場所33勝の目安はあるが、安定した相撲を取り続けているので、仮に千秋楽に敗れても大関の声は出るだろう、と。
3場所33勝の目安はあるが、安定した相撲を取り続けているので、仮に千秋楽に敗れても大関の声は出るだろう、と。
これは、協会としては上げる気があるな、と思っていたら、案の定で、NHKの放送が始まった時点では、審判部が臨時理事会の招集を決めていた。
大いに疑問がある。
33勝に達していない、という星勘定の問題ではない。内容だ。
この内容で、どこが評価されるのだろうか。
かつ、今場所の稀勢の里は、優勝争いにもからんでいない。
5日目に、豪栄道に敗れて1敗してしまい、強いて優勝争い上位にいたのは、中日まで。
9日目に日馬富士に敗れて2敗になってからは、ヌケヌケの星取で、最終的には10勝5敗では、大関たる成績とも言えない。
5日目に、豪栄道に敗れて1敗してしまい、強いて優勝争い上位にいたのは、中日まで。
9日目に日馬富士に敗れて2敗になってからは、ヌケヌケの星取で、最終的には10勝5敗では、大関たる成績とも言えない。
以上の点から、内容を評価して、といわれるのがまったく理解できない。
今日の一番に勝って11勝し、33勝に達したとしても、内容を勘案すれば、昇進に異論があると考えるのは、私一人ではなかろう。
そうまでして、今場所後に稀勢の里を昇進させなければならない理由がみあたらない。
強いて言えば、場所前に鳴戸親方が急逝したことでの心情的な面があるかもしれないが、それを理由に昇進させるのは、いいこととは思えない。
もうしばらく、5人目の席を競わせた方が、稀勢の里のためにもなるのではないか、と思うのだが。
再三書いているように、個人的には、現況では四つ相撲が下手な稀勢の里は、このところ見せている突き押し主体の相撲に活路を見いだすべきだと思う。
ただ、今場所の上位戦を観ていると、その突き押しも、上位力士には通じるレベルにまだないと痛感する。