新青森駅から札幌までを結ぶプロジェクトだ。
この話は相当昔からあったらしく、私が出張で初めて函館を訪れた1992年、駅前のビルには、新幹線の延伸を願う垂れ幕がさげられていた。
以来20年。
※その過去記事 「函館の悲願までもう少し」
ところが、今日、ネットのニュースを見ていたら、「新幹線の札幌延伸、函館素通りで泣く市民」という見出し。
短時間で札幌に行く、というコンセプトからすると、函館にまわるのは効率が悪い。地図を見たところではなるほど、と思う。
もともと函館市を通過しないルートになることは、1994年に決まっていたと、そのニュース記事にはある。
しかしながらその話は具体化しないまま経過しているという。
加えて、JRは新幹線開業後に、在来線の経営分離として、函館=新函館間の運行から手を引く(第三セクターへ移管)話が出ており、これをめぐっては、地元市民の反発が強く、昨年の暮れには騒ぎになったとされる。
別のサイトの情報だが、そもそも新幹線の札幌延伸をめぐっては、地元函館にお金が落ちる話なのかどうか、疑問視する意見もあったらしい。
今日のニュースを見て、近く予定される新幹線の北海道乗り入れが、必ずしも函館の人たちみんなにとって嬉しいことではないのだ、と知った。
今、函館駅前に、私が1年少し前に見た、あの垂れ幕はまださがっているのだろうか。