naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

延伸の新幹線は函館を素通り

 

新青森駅から札幌までを結ぶプロジェクトだ。

 

この話は相当昔からあったらしく、私が出張で初めて函館を訪れた1992年、駅前のビルには、新幹線の延伸を願う垂れ幕がさげられていた。

 

以来20年。

 

2015年には、新函館駅が開業するようで、いよいよ函館市民の悲願も近いのだ、と、こんな記事を書いたことがある。出張で函館に行った1年少し前のことだ。

 

   ※その過去記事 「函館の悲願までもう少し」

 

ところが、今日、ネットのニュースを見ていたら、「新幹線の札幌延伸、函館素通りで泣く市民」という見出し。

 

読んでみると、青森から青函トンネルをくぐってきた新幹線が乗り入れる新函館駅は、現在の函館駅から18キロ離れた、現在の渡島大野駅の位置。

 

ここは、函館市でなく、隣の北斗市なのだそうだ。

 

地図を見てみると、函館駅の位置というのは、青森から来た路線が札幌に向かう方向からははずれている。右方向に曲がったつきあたりが函館だ。

 

短時間で札幌に行く、というコンセプトからすると、函館にまわるのは効率が悪い。地図を見たところではなるほど、と思う。

 

もともと函館市を通過しないルートになることは、1994年に決まっていたと、そのニュース記事にはある。

 

ただ、北海道と函館市との間では、新駅から函館駅に乗り入れさせるという話もあったそうで、函館駅が現在の駅舎にリニューアルした時も、函館市補助金を出しているとのこと。

 

しかしながらその話は具体化しないまま経過しているという。

 

加えて、JRは新幹線開業後に、在来線の経営分離として、函館=新函館間の運行から手を引く(第三セクターへ移管)話が出ており、これをめぐっては、地元市民の反発が強く、昨年の暮れには騒ぎになったとされる。

 

別のサイトの情報だが、そもそも新幹線の札幌延伸をめぐっては、地元函館にお金が落ちる話なのかどうか、疑問視する意見もあったらしい。

 

今日のニュースを見て、近く予定される新幹線の北海道乗り入れが、必ずしも函館の人たちみんなにとって嬉しいことではないのだ、と知った。

 

今、函館駅前に、私が1年少し前に見た、あの垂れ幕はまださがっているのだろうか。