今は文具店に行けば、シャープペンシル、ボールペンと一緒に、ラインマーカーが数々並んでいるが、私が子供の頃には、ラインマーカーというものはなかった。
学校の勉強で、教科書や自分がとったノートで、大事なところには、「アンダーライン」を引いてましたね。赤鉛筆とかで。
記憶するところでは、ぺんてるの「シグナルペン」という商品が出てきたのが、確か高校3年くらいの時(1973年頃)だったと思う。
アンダーラインを引く行為に慣れていたところへ、文字そのものを上から塗りつぶす、という、まったく新しいタイプの筆記用具が現れたわけで、とても新鮮に感じられた。
実際、塗りつぶしてみると、アンダーラインなんかに比べると、何だか、雑誌の記事で見かけるデザインのようなカッコよさを感じたものだ。
ということで、このぺんてるのシグナルペン、ずいぶん愛用した。
特に、黄色のものが気に入って、「レコード芸術」を読みながら、新譜月評や広告などの、ほしいレコードの部分を、黄色く塗るのが好きだった。
先日書いたこの記事。
「Deliusを「ディーリアス」と初めて呼んだ人」
http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/62963206.html
「レコ芸」ではないが、「ステレオ芸術」の1976年7月号の記事を画像で載せた。
この記事に載っているレコードの内、5点を黄色いシグナルペンで着色している。
「Deliusを「ディーリアス」と初めて呼んだ人」
http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/62963206.html
「レコ芸」ではないが、「ステレオ芸術」の1976年7月号の記事を画像で載せた。
この記事に載っているレコードの内、5点を黄色いシグナルペンで着色している。
シグナルペンは、長いこと買って使ったが、やがて販売されなくなってしまった。
この写真は、その黄色のシグナルペン、現物である。
もう20年くらい前、小売店で見かけなくなってきたので、心配になってまとめ買いした。それが、まだ家に残っていたもの(使うのがもったいなくて)。
透明な樹脂の袋に入っていたのを破って、撮影のために取り出したが、20年も前のものにもかかわらず、ちゃんと使える。
透明な樹脂の袋に入っていたのを破って、撮影のために取り出したが、20年も前のものにもかかわらず、ちゃんと使える。
シグナルペンなき後、ここ20年ばかりは、メーカーや商品にはこだわらないが、ピンク色のラインマーカーを常に胸ポケットに差して携帯し、本を読む時などに使っている。