琴欧洲が休場。把瑠都、琴奨菊の同時休場で、大関が6-2=4人になっていたが、さらに4-1=3人になってしまった。
それでもまだ6分の3、大関の半分残っている。残った3人が好成績なのは救いだ。
6大関というインフレの番付だが、再出場がなければ、来場所3人がカド番というこの事態は、一つの淘汰の過程になるだろうか。それを望んでいいものではないが。
それはさておき、琴欧洲。苦手の豊ノ島相手とは言え、ケガして当然の相撲をとった自分が悪いと肝に銘ずるべきだ。
それでもまだ6分の3、大関の半分残っている。残った3人が好成績なのは救いだ。
6大関というインフレの番付だが、再出場がなければ、来場所3人がカド番というこの事態は、一つの淘汰の過程になるだろうか。それを望んでいいものではないが。
それはさておき、琴欧洲。苦手の豊ノ島相手とは言え、ケガして当然の相撲をとった自分が悪いと肝に銘ずるべきだ。
5日目の日馬富士の相撲が、観戦に訪れた横綱審議委員に批判されたのだそうだ。
立ち会い左に動いて上手をとりにいったのがいけないらしい。
その前日も似た相撲だったこともあるかもしれないが、まったく賛成できない。
私には変化に行ったとは見えなかった。日馬富士らしいスピードと手際のよさを感じたのだが、横審の先生方からすると、「ガッチリ受け止める相撲でないと横綱にふさわしくない」ということらしい。
一つの考え方として否定はしないが、日馬富士という一人の力士の持ち味、という点からの視点もほしいところだ。
立ち会い左に動いて上手をとりにいったのがいけないらしい。
その前日も似た相撲だったこともあるかもしれないが、まったく賛成できない。
私には変化に行ったとは見えなかった。日馬富士らしいスピードと手際のよさを感じたのだが、横審の先生方からすると、「ガッチリ受け止める相撲でないと横綱にふさわしくない」ということらしい。
一つの考え方として否定はしないが、日馬富士という一人の力士の持ち味、という点からの視点もほしいところだ。
平幕全勝同士、隠岐の海=旭天鵬は左四つ。隠岐の海が先に上手をとり、相手に上手を与えないいい形を作って東へ出たが、旭天鵬が右から突き落としながら体を入れ替えた。師匠の八角親方が、隠岐の海の寄り方に問題があったと指摘していた。引きつけ不足が敗因か。
舛ノ山が立ち会いすごい当たり。栃煌山もその当たりをしのいで右上手。組まれて分の悪い舛ノ山は、それでも右からおっつけてがむしゃらに正面に出て行ったが、栃煌山の肩すかしを食った。しかし、負けて悔いなしという相撲だった。
松鳳山と豊響は、左四つから豊響が東へ出たが、これをこらえた松鳳山が右からの上手投げできわどく逆転。松鳳山の元気さが出た。一方の豊響、このところ組む相撲、それも組まれてしまったのではなく、自分から組む相撲が増えてきた。それであれば、もっと稽古場で寄り方などの研究をすべきではないか。体重を預けて出るだけだと、こういう結果になる。
妙義龍と阿覧は、立ち会いから突き合った後、互いに頭を下げて様子をうかがう展開から、機を見て妙義龍が右はずから一気に出た。阿覧のレスリング風の動きはおなじみだが、一旦はそれに合わせておいて勝機をつかむ巧さに、妙義龍の非凡さを見た。新関脇で5勝1敗は上々だ。
稀勢の里は、立ち会い右上手を取りにいったが取れず、逆に豊ノ島に先に上手をとられ、すぐに上手投げで振られた。稀勢の里はこの展開はまずいと思ったか、一旦ふりほどいて離れる相撲に転じた。動きの中で左をのぞかせ、右から引っ張り込んで抱えて出て勝負をつけた。稀勢の里としては、正対する形で前に出たのがよかった。
日馬富士は、豊真将が立ち会い左に動いたことで、リズムが狂ったか、突きが思うようにうまく入らない展開。ストレスのある相撲だったが、豊真将が出てくるところをはたいて決めた。内容的にはよくない。立ち会いの当たりが強く、押し込めていたので、その分余裕があったとは言えるが。今日の相撲は横審はどう見るのだろうか。
鶴竜=碧山は、両者の相撲の厳しさ、甘さがまざまざと出た一番。鶴竜が下から鋭く当たって、碧山に突き放すことをさせない。もみあいからもろ差しになる巧さ。腰を落とした鋭い寄り。鶴竜らしいいい相撲だった。1敗はしているが、調子を上げていってほしいものだ。
一方の碧山だが、立ち会いの当たりが高いことを始めとして、武器である体格を生かせていない。馬力がピンポイントで相手に働いていないように見える。自分の相撲の生かし方として拡散的であり、効率がよくないのだ。
一方の碧山だが、立ち会いの当たりが高いことを始めとして、武器である体格を生かせていない。馬力がピンポイントで相手に働いていないように見える。自分の相撲の生かし方として拡散的であり、効率がよくないのだ。
白鵬と臥牙丸は、臥牙丸が白鵬を押し込めるとは思えず、白鵬としてはつかまえることはできるだろうし、そうなれば投げて勝負は決まる、というイメージ。臥牙丸が勝てるケースが想定できない。
実際の相撲も、立ち会い白鵬が当たった瞬間に右を差し、その差し手を返しながら前に出て、最後はすくって決めた。何より、踏み込みに勝ったのが横綱の方だった点、がポイント。大きい臥牙丸の方が踏み込み負けていては勝負にも何にもならない。
実際の相撲も、立ち会い白鵬が当たった瞬間に右を差し、その差し手を返しながら前に出て、最後はすくって決めた。何より、踏み込みに勝ったのが横綱の方だった点、がポイント。大きい臥牙丸の方が踏み込み負けていては勝負にも何にもならない。