9日目の放送。
1日に2番不戦勝があること自体珍しいし、それが2番続きとはますます珍しい。
そう思って観ていると・・・。
さらに画面がスクロールされて、今度は、琴禮=宝富士が、宝富士の不戦勝。
3番も!
しかし、話はこれで終わらなかったのだ。
幕内で、碧山が休場。稀勢の里が不戦勝。
何と十両以上で1日4番が不戦勝。これは、15日制では初めてのことだそうだ。
誠に珍事。
この日は、もう1つ珍事があった。珍事というよりは不始末というべきか。
行司はどちらの力士にも軍配を挙げぬまま。
審判が土俵に上がって、両力士は土俵下へ。
この間、画面ではリプレイを映し、どうも横綱の足は残っているのではないか、という話をしていた。
こういう話は、過去に記憶がない。
取り直しの相撲は、仕切り1回で時間となり、日馬富士が勝った。両者1敗で並ぶ形。
しかし、この一連の対応については、疑問が多い。
湊川審判の行為については、なかなか難しいところがある。土俵を割ったなど、勝負あった、という場面で審判が手を挙げるのは、当然の役目ではある。
ただ、この一番では、問題の場所は、白房下の大鳴戸審判の目の前だった。その大鳴戸審判は、手を挙げておらず、それより遠い位置から見ていた湊川審判が、すかさず、という感じで手を挙げた。これをどう見るかだ。大鳴戸審判にまかせるべき、と考えるのか、積極的な態度と評価するのか。
ただ、この一番では、問題の場所は、白房下の大鳴戸審判の目の前だった。その大鳴戸審判は、手を挙げておらず、それより遠い位置から見ていた湊川審判が、すかさず、という感じで手を挙げた。これをどう見るかだ。大鳴戸審判にまかせるべき、と考えるのか、積極的な態度と評価するのか。
それよりも、責められるべきは、伊之助ではないかと考える。
審判が手を挙げたのであれば、行司としては、ともかくもどちらかの力士に軍配を挙げるべきではなかったか。
その軍配に対して、審判の誰かが疑問を感じれば物言いということになる。
今回のケースでは、軍配自体はどちらにも上がっていないので、そもそも物言いではないのだが、審判が土俵に上がって協議を始めた。
審判が手を挙げたのであれば、行司としては、ともかくもどちらかの力士に軍配を挙げるべきではなかったか。
その軍配に対して、審判の誰かが疑問を感じれば物言いということになる。
今回のケースでは、軍配自体はどちらにも上がっていないので、そもそも物言いではないのだが、審判が土俵に上がって協議を始めた。
これはおそらく、湊川審判の挙手の意図を、伊之助が理解できなかったことがまず一つ。だから軍配を挙げることができなかった。
また、他の審判たちも、大鳴戸審判が動かないのに、湊川審判が手を挙げたことが、おそらく飲み込めなかった。そのため、土俵に上がっての協議になった。
以上のように推測する。
また、他の審判たちも、大鳴戸審判が動かないのに、湊川審判が手を挙げたことが、おそらく飲み込めなかった。そのため、土俵に上がっての協議になった。
以上のように推測する。
全体としては、不始末、失態という印象が強い。
気の毒だったのは両力士だ。当人たちにも、場所の展開からも大切なこの取組で、こういうことが起きたのは残念という他はない。