naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

浦安シティオーケストラ第40回定期演奏会本番終了

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昨18日(日)、秋定期の本番が無事終了しました!

9時半集合。
10時から最終リハーサル。

「オベロン」序曲は通しのみ。

シベ7は、通しの後、「昨日からうまくいっていないところ」として、練習記号J、Nのみ返し練習。

休憩の後、「運命」は、全曲通しの後、2楽章と3楽章を少しだけ返し練習。

最後にアンコール曲を練習。

正午前、リハーサル終了。開演まで1時間だ。

今回は、楽屋係をおおせつかった。鍵の管理が仕事だ。
とりあえず楽屋を開ける。

団支給の弁当を食べ、本番衣装に着替え。

今回、開演前のホワイエ(ロビー)コンサートには出演しないので、開演直前に楽屋の施錠をする以外には、やることがない。
時間的にも気分的にもラクだ。

ホワイエに行き、入場してきた知人に挨拶をし、ホワイエコンサートを聴きながら過ごした。

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今回のホワイエコンサートは、2団体が出演。

木管五重奏で、モーツァルトの11番のセレナーデから第3楽章と第4楽章、それとベートーヴェンのロンド。

そして、弦楽四重奏で、エルガーの「愛の挨拶」、J.シュトラウスⅡの「美しく青きドナウ」。

いつものように、たくさんのお客さまが聴いて下さった。

こちらは舞台裏。

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●浦安シティオーケストラ第40回定期演奏会

日 時 2012年11月18日(日) 13:00開場 14:00開演
会 場 浦安市文化会館大ホール
指 揮 矢澤 定明
管弦楽 浦安シティオーケストラ
曲 目 ウェーバー 歌劇「オベロン」序曲
     シベリウス 交響曲第7番ハ長調
     ベートーヴェン 交響曲第5番ハ短調「運命」
     [アンコール]ベートーヴェン トルコ行進曲

当団は1989年設立だが、40回目の定期演奏会を迎えた。
今回のプログラム冊子には、これに伴うコラムが掲載されているが、古参団員T氏が執筆したその文章によると、第1回の定期演奏会は、正団員は推定15人くらいだったのだそうだ。

これまでこのブログでは、ヴィオラの団員数がなかなか増えないことにたびたびふれてきた。
昨年来、新入団員が相次ぎ、今回の定期演奏会では、団員9人、エキストラ3人の編成で臨んだが、これは団の歴史上40回目にして初めてのことだ。
これまでの定期演奏会では、半数、50%が団員というのが最多。団員が過半数に及ぶのは初めてなのだが、いきなり75%の団員率とは。
パートで一番古株の団員としては、非常に感慨がある。かつてマーラーの1番をやった時などは、団員2人、エキストラ10人だったもんなあ。

団全体でも、今回、団外からのエキストラは、総数で13人。すべて弦楽器で、管、打楽器はゼロ。
これも以前に比べればずいぶん少なくなったものだと思う。

開演前、舞台袖から客席をのぞくと、いつもよりお客さまが多い。
やっぱり「運命」だからなんだろうな。
シベ7だからだったりして(笑)。それはないない。

さて、いよいよ開演。

今回は2プルトの表で弾いた。トップではないし、客席に正対しない席ということもあって、緊張することなく弾けた。

前プロの「オベロン」が終わって、いよいよシベ7。

だめでもともと、と中プロ候補に提案したのは私だ。
それが何と採用されることになったのが、今年4月の運営委員会。

   ※その過去記事
       シベリウスの7番を弾けることになった~秋定期の中プロに決定!!
          http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/62945652.html

以後、練習過程では、提案者の私にブーイングの声は届いてきても、この曲が演奏できて嬉しい、という話はついぞ聞いたことがなかった。

ヴィオラパートのメンバーにも、この曲の練習に悩み、それでも血のにじむような努力を重ねてきた人がいるのを知っている。

ともかく、そういう人にとっても、これで最後だ。
オケとして、良い演奏を! と願った。

個人的にも、今季は練習参加が芳しくなかったことで、前日のGP段階でもまだ間違えるところがいくつかあった。
気を抜かずに集中して弾くように努めた。
一方、ヴィオラとして嬉しい、A’のコラールや、途中のシベリウス独特の刻みなどは、なるべく味わい楽しみながら弾くことを考えた。
ただ、A’の方は、練習の時に比べると、自分個人については少々傷のある出来で、悔やまれた。

オケ全体の出来はどうだったんだろうか。
弾いている最中、個々のメンバー、個々のパートはそれぞれに精一杯がんばっているんだけど、オケとして「確信を持って演奏している」という空気が稀薄ではないか、と私には感じられた。
客席にもそんな雰囲気は伝わっているんじゃないかな・・・?

演奏が終わって休憩。舞台袖に下がったら、オーボエのH団長が、「いいシベリウスになりましたね」と興奮気味に声をかけてきた。
確かに、がんばったという満足感はあったが、お客さまはどうだったのか。
これについては、来聴した複数の知人が、終演後、シベリウスがよかったと言ってくれたし、打ち上げの席上で回し読みしたお客さまのアンケートでも、同様のご意見を書いて下さった方が少なくなく、安堵した。
オケとしても、結構がんばれたのかな?

さて、貴重な機会だったシベ7。今後弾く機会があるだろうか。
(もうごめんだというメンバーも多いだろうが・・・)

実は、それが望めばあるんですね。
シベリウスの曲だけを演奏する、アイノラ交響楽団というアマオケがある。
このオケが、来年の3月に行う第10回定期演奏会で、7番を演奏する予定なのだ。しかも、同じ演奏会では、「タピオラ」もとりあげる。指揮は新田ユリ先生。
これはもう、垂涎の機会。
幸い、ヴィオラは、若干名の団員募集中とある。
浦安を休団して、3月までそっちに行けば・・・。

   ※アイノラ交響楽団関連の過去記事
       一発オケの思い出②~シベリウス交響曲を演奏する会(01年10月)
          http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/34589605.html
   ※アイノラ交響楽団Webサイト
       http://www.ainola.jp//

本番に話を戻す。

休憩の後は、「運命」。
前回当団がこの曲を演奏したのは、1996年9月。
あいにく、台風の接近とぶつかり、大変な風雨の中の本番だったことをよくおぼえている。
前出のH団長は、この時、客席で演奏を聴いていて、入団を決意したと聞く。

肉体的には非常にきついこの曲。
昨日のGP、それから午前中のリハーサルと、ある程度セーブしながら弾いていたが、本番はもうこれが最後と、全開で弾いた。

「運命」は、練習過程では、なかなかまとまらなかった印象がある。なまじみんながよく知り、経験もある曲だけに、というところがあった。
それが、本番直前の練習になってだいぶ仕上がってきた感じがあったが、本番での演奏は、今の当団の力を存分に出せたのではなかったか。

何より、シベ7の時に比べると、一人一人が格段に確信を持って演奏しているという感じがあった。

アンコールは、同じベートーヴェンの「トルコ行進曲」。本番直前に僅かに練習をしただけではあったが、「運命」でめいっぱいがんばった後、肩の力が抜けた演奏ができたかと思う。

今回の演奏会、ヴィオラのトップは、昨年入団された若いNさんにお願いした。
このオケでの初めてのトップということで、一所懸命取り組んで下さった。
本番前夜は眠れなかったという話を、朝のリハーサルの時に聞いた。
責任感と緊張がそうさせたのだろうが、本番での彼女は、後ろから見ていてとても頼りになった。合わせやすかった。
お疲れさまでした。

ホワイエで、来聴の知人に挨拶をする。本番後の一番嬉しい時間だ。

楽屋の鍵を閉めて会館に返し、今日の仕事は終了。
あとは打ち上げ!

ヴィオラのメンバー3人で打ち上げ会場に移動。開始まで時間があるので、別フロアのラウンジでゼロ次会。
打ち上げは、ヴィオラの参加者が4人にとどまったのは残念だが、いつものように盛り上がった。

席上、今回の入場者数が840人だったと発表があった。
座席数約1,300の浦安市文化会館大ホール。約65%の入りだったことになるが、開演前に感じたように、これは普段より多い。
過去、1,000人超えというのが一度あった。これは、メインが「新世界」だったのに加え、同じドヴォルザークのチェロ・コンチェルトもあったことによる。
コンチェルトなしの、オケ曲だけでの800人は、かねてH団長が目標に掲げていたところであり、めでたく達成となった。
さすがに「運命」だね。シベ7を伴いながら(笑)、ここまでお客さまを集められるんだから。

次回、来年6月の定期演奏会は、初めて取り組むブルックナー(4番)がメイン。
お客さまが減らないように、また集客努力したい。

その前に、来月、演奏会を一つ行うことになっている。
例年、大みそかに舞浜のイクスピアリで行っている、「第九」演奏会が、今年はなくなったことに伴い、12月23日(日)に、浦安市文化会館大ホールで、合唱団とともに別途の演奏会を行うことにしたものだ。

J.シュトラウスⅡの「皇帝円舞曲」、モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」の他、クリスマスキャロルもとりあげる。
そして、メインは「第九」の終楽章を演奏する。

来週から、さっそくその練習が始まる。
また新たな第一歩だ。

※本番往復に聴いた音楽
    武満 徹 アステリズム
       高橋悠治小澤征爾トロント
    武満 徹 グリーン
       小澤征爾トロント
    バルトーク 中国の不思議な役人
       ブーレーズニューヨーク・フィル
    バルトーク 弦楽四重奏曲第3番、第4番
       ジュリアード四重奏団(1963年録音)