その残り2日の内、一番の関門は、今日の稀勢の里戦と思われた。
先場所の全勝同士の激突を始め、好調同士で当たっても、大相撲になることが多いこのカード。
白鵬が脇腹負傷のハンディを負っており、一方の稀勢の里は、前半戦の不振からすっかり立ち直り、前日の日馬富士戦も、いい相撲で勝っている。
白鵬が脇腹負傷のハンディを負っており、一方の稀勢の里は、前半戦の不振からすっかり立ち直り、前日の日馬富士戦も、いい相撲で勝っている。
最低でも五分の対戦、むしろ今場所については横綱の方が分が悪いか、という予想。
やはり白鵬、無理だったか、という結果になった。
仕切りの間は、白鵬は前日に比べれば辛くはなさそうだった。これはいけるか、と思った。
この一番、稀勢の里が終始前へ前へと出ていたのが勝因。これは、昨日の日馬富士戦でもそうだった。
自分充分の左四つに組むとか、相手充分の右四つになってしまったとか、いっさいお構いなしに、とにかく前に出た。
日頃の稀勢の里の相撲にはないことで、これがなかったら、白鵬に先に動かれ、最後は右四つで体勢を作られていただろう。
自分充分の左四つに組むとか、相手充分の右四つになってしまったとか、いっさいお構いなしに、とにかく前に出た。
日頃の稀勢の里の相撲にはないことで、これがなかったら、白鵬に先に動かれ、最後は右四つで体勢を作られていただろう。
両者の対戦成績は、これで白鵬の31勝9敗。数字の上では一方的だが、あの64連勝阻止の一番、翌場所の再度連勝ストップの一番、そして今日の一番。
この対戦に関する限りは、稀勢の里が印象に残るいいところで勝っているのは事実である。
この対戦に関する限りは、稀勢の里が印象に残るいいところで勝っているのは事実である。
これで明日も勝って12勝した場合、北の湖理事長が言明しているように、来場所も横綱昇進の話題は続くことになる。
私個人としては、稀勢の里の横綱昇進については、なお前向きな見解を持てないが、場合によっては、今日のこの一番は、稀勢の里の土俵人生の大きな分岐点になるかもしれないとは思う。
私個人としては、稀勢の里の横綱昇進については、なお前向きな見解を持てないが、場合によっては、今日のこの一番は、稀勢の里の土俵人生の大きな分岐点になるかもしれないとは思う。
終盤に来ての負傷を何とかしのいで、来場所につなげてほしかったと思う相撲ファンは多いだろうが、私はそうは思わない。
今場所の白鵬は、初日からずっと相撲内容が悪かった。危ない相撲をしのいでの白星も数多かったし、そうでない相撲も、がちっとつかまえて寄り切る相撲はなく、投げに頼る取り口が目立った。
全勝での優勝争い独走とか、連勝記録とか、表面的な部分と裏腹な内容だったと思う。
3場所連続優勝だけで御の字だと思う。連勝は止まってむしろよかった。こんな内容の相撲が積み上がった連勝記録に、あまり価値はない。
ところで、今日のNHKの放送で初めて知って、へえと思ったのが、「44連勝の鬼門」。
40連勝以上した力士を紹介していた。こうなっている。
40連勝以上を複数回記録した力士は、4人。そして、その4人とも自己2位の連勝は、43止まりなのだ。
このデータが紹介された時点では、まだ白鵬は相撲をとっていなかったので、もし白鵬が勝てば、史上初めて1人で44連勝以上を2回記録した力士になる、という話だった。
このデータが紹介された時点では、まだ白鵬は相撲をとっていなかったので、もし白鵬が勝てば、史上初めて1人で44連勝以上を2回記録した力士になる、という話だった。
今日は、他の相撲についてはふれないが、1つだけ。
協議の説明は、同体ではないかと物言いがつき、協議の結果、琴欧洲が先に出ていたとの判定だった。
しかし、松鳳山の足が返ったことについては、議論があったのかどうか、判然としない。
どうだったのだろうか。
同体ではないかとの物言い、というからには、足の件は話題にならなかったのかもしれない。
しかし、松鳳山の足が返ったことについては、議論があったのかどうか、判然としない。
どうだったのだろうか。
同体ではないかとの物言い、というからには、足の件は話題にならなかったのかもしれない。
以前も書いたが、このところ、勝負判定において、足が返ったかどうかが問題になることはほとんどない。これはどんなものか、と思う。