老人会の皆さんを、それぞれの地区に送り届けたバスは、南三陸さんさん商店街で合流。
JRの駅に、ここのポスターが貼られている。
少し時間があったので、歩いてみた。
全員揃ったところで解散式を行い、くりこま高原駅へ移動、各自帰途に就いた。
初めてのボランティア活動。僅か1日のことだったが、貴重な経験ができた。
一番思ったのは、「人に喜ばれる」ということについて。
午前の子供たち、午後の老人会の皆さん、いずれも我々が用意した行事を喜んで下さった。
日頃、企業グループにあって、それぞれの所属企業で、誰もが、自分の仕事を通じて、人の役に立ち、喜ばれることをしている。
しかし、仕事とは別の場面で、誰かが喜んでくれる顔を見る、というのは、なかなかないことで、強く印象に残った。
参加してよかった、と思いつつ帰京した。
企業グループのボランティア活動は、今後も末永く続くと聞いている。
自分自身、また参加したいと思うが、私が2回目、3回目と参加するよりは、まず、自分の勤務先、職場から、初めて参加する2人目、3人目を送り込む方が正しいかもしれない。
そんなふうにも思った。
自然災害の理不尽。その僅か一端ではあっても、自分の目で見たこと。
まさに理不尽としか言えない災厄の中で、それでも、人間には、たとえ少しではあっても何かはできる、と思えたこと。
私には、AKB48の「風は吹いている」の歌詞が頭に浮かぶ。
ともかく、自分自身が元気でいさえすれば。