オケが、リハーサル時に、サプライズのいたずらを仕込むことがある。
以前、松本のサイトウ・キネン・フェスティバルのテレビ番組を観ていたら、期間中の9月1日に、誕生日を迎えた小澤(征爾)さんへのサプライズを、オケがしかけた場面があった。
チャイコフスキーの弦楽セレナーデの第1楽章のリハーサルで、曲が始まってすぐ、「ハッピー・バースデー」に移る、というサプライズだった。
何も知らない小澤さんが、指揮台について、曲の冒頭からでなく、途中からやる、と言い出して、オケ側から何とも言えない声が上がり、「何、何?」と言いつつ、小澤さんが折れて、曲頭から振り始め、サプライズ大成功、という映像だった。
浦安オケでも、昨年、同じことをやった。
長年お世話になっている団内指揮者のK氏が、還暦の誕生日を迎えるにあたり、各パートリーダーに、「極秘お知らせ!」というメールがまわった。
「次回のK氏指導の合奏の頭で、「ハッピー・バースデー」を演奏します。楽譜は用意していませんが、Fdurで適当に」、という内容だった。
この練習には、都合で参加できずに、誠に残念な思いをしたのだが、誰かがこの時の映像を録画しており、それは、団のサイトにアップされている。
さて、今日、音楽雑誌「モーストリー・クラシック」を読んでいたら、昨秋のベルリン・フィルの来日公演の時、類似のいたずらがあった、という記事が目に止まった。
他にどういう曲があるんだろう。