今日、3ヶ月ぶりに参加した、浦安オケの練習。
今日は、同時に、先日、伊藤楽器弦楽器工房で毛の交換をしてもらった弓の使い初めでもあった。
↑こんな状況だった弓も、すっかりきれいに新しい毛が張られた。
さあ、この弓の毛を1本も切らないで、どこまで行けるか? と思いながらの、久々の浦安オケ練への参加だった。
ところが・・・(笑)。
弾き始めてしばらくして、「あっ、切っちゃったか?」と思った瞬間があったが、見たら切れておらず、ほっと胸をなでおろした。
いい調子でさらに弾いていたのだが、事件は、練習休憩後の「第九」、4楽章で起きた。
次の瞬間、弓の毛が、大量にふわーっという感じで宙に浮いた。1本や2本ではない。ほんとに大量に弓の毛が舞ったのだ。
長年楽器を弾いているが、こんなことは初めてだ。
一瞬、弓が壊れたのか、と思った。
でもそうではなく、毛が切れただけ(でも、大量に)のようだった。
1本や2本なら、ちぎって捨てることもできるのだが、それができない。
演奏が止まったすきに、少しずつむしった。
弓の毛を切ることにかけては人後に落ちない私だが、これまでの記憶では、一度に切ったとしても、せいぜい2本か3本だったと思う。
それが、驚くほどの本数を切ってしまった。
ついさっき、1本も切らずにどこまで行けるか、と思っていたのだが、1日も持たなかったどころか、いっぺんに切る本数の自己ベストをケタ違いに更新してしまうとは。
普通の切り方ではない。これは事故の次元だ。どこがどこにぶつかったんだろう。わからない。
練習の場では、何本切れたのかも、ちゃんとは把握できなかった。1本、2本、と数える時間もなかったのだ。
ふだん、2本や3本なら、ちぎって落とした弓の毛は、そのままにしてしまうのだが、さすがに今日はそうはいかない。
練習修了後、落ちていた毛をすべて拾って持ち帰った。
それがこれ。
1本ずつ、慎重に数えてみた。何と12本。
12本もの毛を、一度に切ったとは、今でも信じられない。でも、12本あるんだよなあ。
いくら毛切り名人の私でも、やろうとおもってやれることではない、と思う。
やっぱり事故だ、これは。通常の演奏上に起きたことではない。
というわけで、今日が使い初めだった弓は、早くもこんなになっちゃった。
毛切り名人の私としても、結構ショック。給料日当日に、思わぬ散財をしてしまったような気分だ。