naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

重ね言葉

6日(土)の朝日新聞朝刊の「be」に、「気にせず使っている重ね言葉は?」という記事が載っていた。

朝日新聞デジタルの会員を対象としたアンケートの結果として、「普通に使っている重ね言葉」のランキングが紹介されている。

   1位 決着がつく
   2位 違和感を感じる
   3位 従来より
   4位 お体をご自愛ください
   5位 第1日目
   6位 遺産を残す
   7位 後遺症が残る
   8位 過半数を超える
   9位 留守をまもる
   10位 あとで後悔する
   11位 すべてを一任する
   12位 連日暑い日が続く
   13位 古来から伝わる
   14位 募金を集める
   15位 炎天下のもとで
   16位 かねてからの懸案事項
   17位 犯罪をおかす
   18位 最後の切り札を出す
   19位 嫌悪感を感じる
   20位 元旦の朝に

うーん、なるほど。

自分では、言葉遣いにはある程度うるさい方だと思っている。

この中だと、「元旦」と「元日」の使い分けには、日頃からこだわっている。

「お体をご自愛」、「あとで後悔する」あたりも、自分では使わないという自覚ないしは自信がある。

ここにはないが、「今の現状」や「まだ未定」も同様。

しかし、こうして見ると、あ、そうか、これは重ね言葉なのか、と気づかされたり、言われてもそれが重ね言葉だとは、にわかに納得できないものもある。

「決着がつく」、「留守をまもる」は前者、「従来より」、「第1日目」は後者だ。

重ね言葉であるとして、では、どう言えばいいのか、思いつかないものもある。

この記事、重ね言葉を誤用とは断じていない。話し言葉の中で使う分には、軽い強調、あるいはニュアンスを込める役割もある、との記述もある。

例えば、話し言葉で「シャカンキョリ」と言う時には、「車の」と添えた方が意味がわかりやすい、あるいは、「いまだに未解決な事件」も、「なんでこんな事件が、これだけの年月を経ても未解決なんだ」というニュアンスが出せる、との声が紹介されている。

なかなか興味深い記事だった。