naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

会社に行くということ

年末年始の7連休、年末は、毎年のことで、年賀状やら父母の墓参帰省やらで、ばたばたと過ぎ、年が明けてからも、一念発起の断捨離などで、結構忙しかった。

5日(木)、6日(金)と、2日だけ会社に出たら、3連休。これは嬉しいよね(笑)。

もっとも、その3連休も、最初の2日は、引き続きの断捨離作業や、連日となるオケ練があったので、今日9日(月)本当に久しぶりに、何もなく過ごせる1日となった。

本当に嬉しい1日だ。

まずは、とにかく寝たいだけ寝よう、と決め、11時間寝た。

以後ものんびりさせてもらっている。

ところで、7連休、2日出社、3連休と、基本的には、言わばお休みモードが続いてきたところで、いよいよ明日からは、本格的に仕事モードに戻らなければならない。

いい歳をして恥ずかしいが、年末年始、ゴールデン・ウィーク、盆休みなど、長い休みが明ける時には、今もって、明日から会社かあ、という気持ちになる。

もう1日、2日、休めればいいのに、と。

怠け心は置いたとしても、仕事には、大小の課題が伴うし、それなりの悩みや憂いもあるわけで、そうしたものに、また取り組み直していかなければならない、と思うと、少なくとも、自分を鼓舞する力が必要になる。

そんなことが、11時間寝つつも、時々目をさまして、頭をよぎったりした。

思ってみれば、現在の会社の雇用制度からすると、定年後の雇用延長も65歳の年度末まで。私の場合だと、4年後、2021年3月末で、会社生活が終わる。

今日については、明日から会社かあ、の一方で、会社に行かなければならない期間も、もう少ないんだなあ、ということも、しみじみ思った。

会社を辞めたら、毎日家にいて、いつでも好きなことができるんだ、という憧れみたいな気持ちは、結構若い頃から持ってきた。

しかし、現に4年少し後にそれが来る、という歳になると、こんなことも思う。

毎日家にいなければならない、会社に行って仕事がしたくても、会社に行ってはいけない、という前提は、自分にとって、果たして本当に嬉しいものなのかどうか。

会社に行きたくても行けない、という状況が、一転して苦痛になったりしないだろうか。

改めて考えると、ちょっと自信がないな。

思えば、こういう長い休みの際、あと1日、2日ほしいなと思う反面、頭のどこかには、そろそろ会社に行きたい、という気持ちも、毎回自覚する。

それができない時が、遠からず来る。

まあ、趣味がなくて困る、ということはないので、暇を持て余すことはないだろうとは思う。

しかし、人生の大部分の時間を、会社と家の往復で過ごしてきた自分が、まったく前提の異なる生活に移行できるものなのかどうか。

そう言えば、大学を卒業する時も、怠惰をきわめた学生生活から、規則正しい会社勤めの生活に移れるのか、と友人たちと話したりしたことを思い出す。

ともかく、これまで当たり前だった「会社に行く」ということが、当たり前でなくなる日が、やがて来ることを、頭に入れて、明日からの出社に気持ちを向けたい。

大変そうでも、仕事があること、会社に来い、と言われることを、ありがたいと、今は思わなければ、ね。