17日(土)、愛知県芸術劇場大ホールで、「トスカ」を観賞。
この歌劇場の来日公演に関心があったのではなく、「トスカ」だからというわけでもない。
(そもそも恥ずかしい話だが、不勉強にしてこの歌劇場のこと自体を知らなかった)
(そもそも恥ずかしい話だが、不勉強にしてこの歌劇場のこと自体を知らなかった)
発端は、「愛知県芸術劇場という立派なホールに行ってみたい」というだけのことだった。調べてみたら、ちょうど「トスカ」の公演が見つかったので、これはいい、とチケットを入手した次第。
「名古屋国際音楽祭」の1イベントとしての公演でもある。
愛知県芸術劇場は、地下鉄東山線の栄駅にほぼ直結の形。愛知芸術文化センターという施設の中にある。この建物には、大ホール、コンサートホール、小ホールがある他、愛知県美術館も入っている。大変規模の大きい文化施設である。
今回の「トスカ」は、大ホールでの上演である。初めて入ったが、新国立劇場を思わせるような立派なホールだ。
我々の座席は、2階8列44・45番。ブロックの最前列だった。
「トスカ」を観るのは、確か2回目だ。
演奏する方では、2007年12月、浦安市民演奏会で、イタリア・オペラのガラ・コンサートをやった時、1幕の「テ・デウム」を演奏した。
また、2009年3月、前記市民演奏会で指揮をして下さった矢澤定明先生が主宰されるオペラ塾に参加し、その時の練習曲が「トスカ」で、ともかくも全曲弾くことができた。貴重な経験だった。
●プッチーニ 歌劇「トスカ」全3幕
指 揮 ジャンルカ・マルティネンギ
管弦楽 パレルモ・マッシモ劇場管弦楽団
演 出 マリオ・ポンティッジァ
トスカ フィオレンツァ・チェドリンス
カヴァラドッシ マルチェッロ・ジョルダーニ
スカルピア男爵 セバスティアン・カターナ
管弦楽 パレルモ・マッシモ劇場管弦楽団
演 出 マリオ・ポンティッジァ
トスカ フィオレンツァ・チェドリンス
カヴァラドッシ マルチェッロ・ジョルダーニ
スカルピア男爵 セバスティアン・カターナ
17:00開演で、休憩も含めて20:00頃終演予定。第1幕50分、第2幕50分、第3幕35分。前週の「ジークフリート」に比べると短いなあ。
全3幕を観賞して、「トスカ」というオペラはすばらしい! と改めて思った。
一言で言えば、「とてもよくできたオペラ」だと思った。
オケの比重が大きいのは、前週の「ジークフリート」と共通していると思った。「オケが語るもの」。
あと、やっぱり合唱があるのがいいな。オペラには合唱がないとね。
ところで、プッチーニの音楽のテイストには、独特のものがあると思う。端的に言えば、甘い。甘ったるい。砂糖をいっぱい入れた紅茶みたいな感じがある。
あと、語弊がある言い方だが、ちょっとうっとうしい面もあるかな。聴いているこちらの身体が、すごい圧力で音楽に押される感じがする時がある。
3幕のカヴァラドッシの「星は光りぬ」なんか、そうじゃないかな? ど演歌だし。
こうしたテイストは、人によって好き嫌いがあると思う。
なるほどと思って読んだ。
私自身は、どっちなのか難しいが、プッチーニの音楽は決して嫌いではない。
幕間にピットをのぞきに行った。弦は、10・8・7・6・4。
トスカとカヴァラドッシは、とても立派な歌だった。聴き応えがあった。
スカルピアは、ちょっと立派過ぎると言うか、終始うるさかった。この役は、もう少し性格俳優的な要素がほしいような気がした。
19:55終演。
ホワイエのポスター。来週は、右側の演奏会を聴きに来る。これも「名古屋国際音楽祭」の一環。上の階にある、コンサートホールだ。
幻の手羽先。店内が暗くて、こんな写真になってしまった。
近くにいたにぎやかな団体客は、男声合唱団で、今、合宿をしていると言っていた。