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68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

葉加瀬太郎・高嶋ちさ子・古澤巌~3大ヴァイオリニストコンサート2018~

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11日(金)、東京国際フォーラムで行われた、葉加瀬太郎高嶋ちさ子、古澤巌、「3大ヴァイオリニストコンサート」に行ってきた。

この3人でのコンサートは、今年で3年目になるそうだが、昨年5月、同じ会場でのコンサートに行き、とてもよかったので、今回もチケットを買い求めた。



葉加瀬太郎高嶋ちさ子・古澤巌
    ~3大ヴァイオリニストコンサート2018~

日 時 2018年5月11日(金) 17:30開場 18:30開演
会 場 東京国際フォーラムホールA
曲 目 ◯第1部
        SWINGIN’ VIVALDI (3)
        Pick Up the Pieces (3)
        パッヘルベルのカノン (3)
        Side to Side (F)
        ヴィヴァルディ「四季より」冬 (F)
        めぐり逢い (T)
        カルメン・ファンタジー (T)
        Someday Somehow (H・T)
        Birdland (3)
     ◯第2部
        WITH ONE WISH (F・H)
        Tiger Rag (3)
        羽毛田メドレー (羽毛田丈史)
           Pianophonic
           地球に乾杯
           ROOKIES
        シリウス (柏木広樹)
        葉加瀬メドレー (H)
           瑞風
           ひまわり
           情熱大陸
        Csárdás~チャールダーシュ~ (3)
        カプリスNo.24 (3)
        [アンコール] ひばり (3)
                 タイスの瞑想曲 (3)
        ※H:葉加瀬、T:高嶋、F:古澤、3:3人

我々の席は、1階46列29番・30番。

昨年は19:00開演だったが、30分早まった。帰りが遅くなるとの声があったのだろうか。

18:32、1ベル。18:36、開演。

ステージ奥には弦。ヴァイオリン8(ファースト、セカンド各4か)、ヴィオラ2、チェロ2の12人。チェロに柏木広樹。もう1人のチェロ奏者はトランペットも演奏。

ドラムス渡嘉敷祐一、ベース西嶋徹、パーカッション仙道さおり、キーボード伊賀拓郎、ギター天野清継。音楽監督・ピアノ羽毛田丈史。おなじみのメンバーだ。

オープニングは昨年と同じ「SWINGIN’ VIVALDI」。

2曲目の「Pick Up the Pieces」という曲では、3人が歌ったのにびっくり。アヴェレージホワイトバンドというイギリスのグループのヒット曲なのだそうだ。3大ヴァイオリニストの新しいアルバムには入っているかと思ったが、なかった。残念。次作には収録してほしいものだ。

葉加瀬さんのMCによると、今年のステージのテーマは「ラスベガス」。

3人のメンバーが交代しながら、曲間にMCをはさみながら、聴き応えのある演奏が展開された。

第1部の最後は、ウェザー・リポート、1977年の作品、「Birdland」で終了。

20分間の休憩。

2曲目の「Tiger Rag」は、高嶋さんが持ってきた、デキシーランド・ジャズ。この曲にもヴォーカルが入った。

その後に、チェロの柏木さんの演奏、そして羽毛田さんのメドレー。

モンティとパガニーニは、昨年も演奏された。盛り上がる曲だ。

21:11、本編終了。

すぐにアンコール曲が演奏された。

ディニークの「ひばり」。この曲で再度盛り上げて、最後は、「タイスの瞑想曲」がしっとり演奏された。

エンディング、客出しは、「SWINGIN’ VIVALDI」。

21:29、終演。

どの曲も質が高く、聴き応えがあり、大変よかった。

2年続けて聴いて、個性を持ったこの3人の組み合わせの妙がよく理解できた。

MCでは、それぞれのキャラクターを踏まえた、ユーモアの役割分担を持っていて、客席に笑いが絶えなかったが、それ以上に演奏における、この3人のコラボレーションの価値はとても高い。

葉加瀬さんは、舞台人、という感じがする。加えて、お金を集めることを始めとする政治力もおそらく飛び抜けたものがあるように思う。このコンサートが成り立つのも、葉加瀬さんあってのことだろう。

葉加瀬さんのヴァイオリンについては、自作はもとより、カバー曲でも、「何を弾いても葉加瀬太郎の音楽になる」という印象がある。

高嶋さんのヴァイオリンは、清潔。音色も音楽も。

ヴァイオリン弾き、という点では、私は古澤さんが一番好きだ。あのセンスは、誰も真似ができないのではないだろうか。あくまで私の好みだが、3人の中では、古澤さんが頭1つも2つも抜けているように思う。

アンコールのディニークなど、これは邪推になるかもしれないが、葉加瀬さんも高嶋さんも、「古澤先輩にはかなわない」と思ったんではないだろうか。

一度、古澤さん単独の公演に行ってみたいものだと、強く思った。

入口でもらったチラシに、「ヴァイオリンの夜」と題するツアーが載っていたので、調べてみたが、東京公演は既に完売。残念。

この3人のコンサートは、また来年も続くだろう。是非聴きたい。