奥付には、「昭和48年10月20日発行」とある。初版本であろう。
「定価980円」の表示。当時としては高価な本だったことがわかる。
学生時代から何度となく目を通してきた本である。
今も手近なところに置いて、時々めくっているのだが、けさ、面白い記述を発見した。
ふーん。こんな記述があったんだ。もちろん読んではいたけど。
さて、こちらは、「改訂新版 宇野功芳のクラシック名曲名盤総集版」。
奥付には、「2007年4月24日第一刷発行」とある。
その247ページ、ブルックナーの9番についての記述、冒頭にこうある。
(宇野氏亡き今ではあるが、Twitter上には、宇野氏のパロディアカウントが複数あり、宇野氏ならばこんなことを言いそうだ、というツイートが次々に発せられている。「僕にいわせれば、たった一言で終わりである」、「知らなかったとは、言ってほしくない」、「そのくらいは知らなくてはだめだ」は、そうした中で頻繁に用いられる言い回しである)
「そのくらいのことを知らなかった」、当時の自分を。