naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

オケ練日誌~コンチェルトソリストとの初合わせ

日 時 : 2019年9月8日(日) 13:30~17:00
場 所 : 浦安音楽ホール ハーモニーホール
指 導 : 本番指揮者Y先生
内 容 : 合奏
曲 目 : ラフマニノフ(1~3楽章)、祝典序曲、ショス5(4・3楽章)
弦人数 : 11・8・6・9・2
弓の毛 : 3本(ラフマニノフ1楽章1本、3楽章1本、祝典序曲1本)

 

今日8日(日)のオケ練は、浦安音楽ホールのハーモニーホールで、本番指揮者Y先生の指導による合奏。

 

ラフマニノフの2番のピアノ・コンチェルトのソリストとの初合わせも。

 

練習の部屋には、ホール備え付けのピアノが置かれており、それを中心にセッティング。

 

ソリスト、Tさんが紹介され、1楽章から順番に、全曲を通した。

 

その後、1楽章に戻って、楽章順に返し練習。

 

これまでは、ソロなしで、オケだけで練習してきたが、やはりこうしてピアノが入ると全然違う。曲も本当によくわかる。

 

Y先生からは、ソリストと合わせることに関する的確な指示をいくつもいただいた。

 

やはりコンチェルトは楽しい。入団以来、これまで、ピアノ・コンチェルトとしては、グリーグベートーヴェンの3番、4番を演奏しており、これが4曲目になるが、ラフマニノフはやっぱり格別にいい曲だと感じる。

 

本番が楽しみだ。

 

ところで、どうでもいいことだが、このコンチェルトの2楽章、練習番号27番以降、最後までの15小節、ヴィオラは休みだ。この間、ヴァイオリン、チェロ、コントラバスは音があり、ヴィオラだけが休む形になっている。何故なんだろう。音として、ヴィオラの音だけは要らない、ということなんだろうか。弾かせてくれてもいいのに。案外、ラフマニノフ、ここを書いている時に食事か何かで中断して、音符を書くのを忘れたんでは?(笑)などと思ってしまう。

 

休憩の後、ショスタコーヴィチの「祝典序曲」。速いテンポに慣れてきたところで、Y先生からは、さらに高い要求がありそうだ。

 

続いて、ショスタコーヴィチの5番。4楽章と、再度の休憩をはさんで3楽章を練習した。

 

ショス5に関しては、4楽章の119番から、ファースト・ヴァイオリンには、ppだが、今は強く弾くように指示があった。それは、Y先生の解釈では、ここは、主張したいものが押さえつけられているようなところなので、最初からただppで弱い音楽として弾くのではなく、オケ側が何かを主張したい、歌いたいという音の出し方から入って、その後、それが抑えられてppになった、という仕上げ方にしたい、とのこと。

 

同じことは、3楽章でも言われた。pだから最初から弱くするのでなく、歌うように弾くことから始めて、そこからそぎ落とし削っていった先の音がほしい、と。

 

3楽章は、私などには、「静かな音楽」というイメージなのだが、Y先生によれば「叫び」が押さえつけられた音楽なので、この楽章全体、まずは叫ぶように音を出してほしい、と要求された。

 

このシンフォニーは、Y先生の解釈では、「その世界に入り込んで行くと、元の世界になかなか戻れない」音楽だそうで、チャイコフスキーの「悲愴」だったら、演奏して簡単に元に戻れるが、この曲はそれが難しい、とのこと。

 

3楽章90番からの、コントラバスがくさびのように入れる8分音符は、「斬首」のイメージだと言われていた。

 

とにかく、書かれた音符を音にする、ということでなく、「表現してほしい」と、繰り返し言われた。例えば、4楽章の終盤、同じような音符が続くところは、機械的に弓を動かすのでなく、そこに何かのメロディ、フレーズを見つけて表現するように、と。

 

この曲で、力を出し惜しみすることは、とても許されないようだ。

 

Y先生の次回練習は、3週間後。その時は、またピアノ・コンチェルトのソロ合わせがある。

 

私は、それまでの2回の練習は、宇奈月オペラと大阪出張で、それぞれ欠席となる。


※練習往復に聴いた音楽

    ヴェルディ ラ・トラヴィアータ

       マゼール=ベルリン・ドイツ・オペラ管

    ビゼー カルメン

       カラヤンウィーン・フィル