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68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

マウントあさま練習日誌~オーストリア公演に向けて初練習

13日(月)は、6月に行われる、マウントあさま管弦楽団オーストリア公演に向けての初練習だった。

 

オーストリアに持って行く曲目は、ベートーヴェンのミサ・ソレムニスと、ブルックナーの7番。ウィーンでベートーヴェンリンツベートーヴェンの抜粋とブルックナーを演奏することになっている。

 

場所は、いつもの大久保のクラシック・スペース★100。

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開始時刻の10:00の少し前に入室したが、既にたくさんの人たちが集まっていた。

 

例年のマウントあさまのワークショップなどで顔なじみの人が多いのはもちろんだが、めったにない海外公演だからか、初めて見る顔も少なくない。

 

この海外公演は、各個人が旅行社に申し込む形なので、定期的に顔を合わせているメンバーの中で、誰が行くのか、これまではわからずにきたが、初練習のこの場にいる人は、間違いなく行く人のはずだ。改めて、5ヶ月後、この人たちと、ウィーンの楽友協会で、リンツのザンクト・フローリアン修道院で、演奏するのだ、と楽しみな気持ちが高まる。

 

ヴィオラの参加者は13人だったが、初めてお目にかかる方が4人おられた。

 

初練習ということで、シフトは決まっていないので、適当に座ることになり、とりあえず2プルトの表に座った。隣には、初めてお目にかかるYさんという方。日頃は西東京市のオーケストラで弾いておられるとのこと。とても確実に弾かれる方で、大変助かった。

 

トップ席のCさんから、表裏の希望と連絡先アドレスを書いてほしいと、紙がまわされたので、表裏はどちらでも可と記入した。

 

練習冒頭、今回初めて参加される方の紹介があった。西宮のオーケストラから大量4人の参加を始め、西東京、藤沢など、あちこちで活動されている方々だ。

 

さっそく練習開始。もちろん横島勝人先生の指揮である。

 

今回は、ミサ・ソレムニスの練習である。この曲は、2012年9月、マウントあさまのワークショップに初めて参加した時の課題曲だった。もう7年以上前のことだ。
(もう1曲のブルックナーの7番は、昨年10月のワークショップの課題曲だったが、台風19号の接近、上陸と重なり、急遽不参加としたので、勉強できていない)

 

横島先生から、「とりあえず、全曲、最後までやってみます」とのことで、「キリエ」から順番に演奏した。

 

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クレド」まで終わったところで、休憩。

 

再開後、「サンクトゥス」、「アニュス・デイ」と、ともかく最後まで演奏した。

 

その後、午前練習の残り時間で、「グローリア」、練習記号GからPに入ったところまでを返し練習。

 

横島先生からは、基本的な話として、スタカートの扱い、音価のこと、sfの実行などの指示があった。

 

ウィーンの楽友協会のホールについても、話があった。響くホールなのだが、ステージの音が上に上がって響くので、ステージの上にいると、すっきりした健康的な音になり、自分やまわりの音がよく聞こえるとのこと。間違えたり、ごちゃごちゃするとすぐわかるのだそうだ。

 

「まだ5ヶ月あるので、一所懸命練習して下さい」と、横島先生。がんばらねば。

 

この練習には、旅行社の担当のK氏が来られ、連絡事項を話された。最新の旅行日程、旅行保険の申込書が用意されたので、入手。

 

また、これは以前から懸念事項としてインフォメーションされ、個人的にもK氏とメールのやりとりをしてきたのだが、楽器の航空機への持ち込み問題。先月あたりから一段と厳しくなってきているとのこと。これまでは、若干サイズオーバーになることを承知で、自分の楽器を持ち込むつもりでいたが、再度思案が必要かもしれない。

 

また、K氏から報告された申込状況によると、日本から行くのは、合唱団含めて170人ほど。オケは80人近いらしい。そして、現地でエキストラが30人参加するそうなので、総勢200人での演奏となるようだ。

 

12:50頃、1時間の昼食休憩に入った。

 

楽譜は、以前にメールで配信されており、それを製本して持って行ったのだが、この日の練習前に、ボウイングが変更されたとのことで、新しい楽譜がプルトごとに1セット配られた。しかも、楽譜自体も別の版で、こちらが正しいらしい。昼食帰りに、コンビニでコピーして、Yさんと1セットずつ持って帰ることにした。

 

午後の練習は、「グローリア」の返し練習の続きから。P以降、曲尾までを練習して、頭に戻り、Gまで。

 

続いて、「クレド」。休憩をはさんで、「サンクトゥス」と「アニュス・デイ」と、返し練習が進んだ。

 

難しい箇所を中心とした練習で、初回の内におぼえてしまいましょう、という感じだった。

 

17時前、初練習は終了した。

 

7年ぶりの「ミサ・ソレムニス」。あの時は、2泊3日のワークショップでみっちり練習したし、最終日には本番演奏もしたのだったが、忘れてるところがいっぱいあるな・・・。

 

こんなの、弾いたっけ? と思う箇所も。おぼえているところも、もちろんたくさんあるのだが。

 

練習開始時に、横島先生が「この曲を弾いたことがない人は手を挙げて下さい」とおっしゃったところ、挙手した人が多数を占めた。1回だけでも弾いたことがあるのは、アトバンテージだと思うべきなのかもしれない。

 

それはともかく、改めて楽譜を見ると、「ベネディクトゥス」を例外にして、「黒いページ」ばっかり。テンポが速い曲では、音符を追いきれない。「第九」同様、音が飛ぶところも多いし。しっかり楽譜を読み直してさらわなければ。

 

とにかく大変な曲だ。長いだけでなく、内容がずっしり重い。疲れる。

 

横島先生も、「この曲に比べると、「第九」が小さく見える」とおっしゃっていた。

 

今後、国内での事前練習は、2月、3月、4月、5月と、月1回行われる。ソリストとの合わせは、国内では予定されておらず、現地で初顔合わせになるとのことだ。

 

国内練習は、「ミサ・ソレムニス」が中心で、ブルックナーは、2月、3月の2回だけ。しかも、3月の練習は所用で参加できないので、個人的には、2月が国内事前練習としては最初で最後になる。

 

旅行社から受け取ったスケジュール表に、現地での練習予定が載っている。ウィーンでは、本番前日の午後、本番当日の午後。リンツでは、本番当日の午前から午後にかけて。現地でも、ブルックナーの練習にはあまり時間が使われないようだ。

 

こうなると、昨年10月のワークショップに参加できなかったのが、まったく悔やまれる。台風を恨む。まあ、曲自体は、学生時代からレコードで聴いてなじんでいるので、それをベースに、個人練習で補うしかない。

 

オーストリアへ観光旅行に行く機会は、今後作ろうと思えば作れるが、楽友協会やザンクト・フローリアン修道院で演奏できるチャンスは、おそらく一生に一度のことだろう。その意味では、絶対に演奏に悔いを残すことがあってはならない。

 

今から6月までの取り組み方が大切だ。

 

※練習往復に聴いた音楽
    J.S.バッハ ブランデンブルク協奏曲第6番
    J.S.バッハ 管弦楽組曲第2番、第3番
       カラヤンベルリン・フィル(1964年録音)
    J.S.バッハ ブランデンブルク協奏曲第1番
       カラヤンベルリン・フィル(1978年、1979年録音)
    モーツァルト ケーゲルシュタット・トリオ
       ライスター、クリスト、レヴァイン
    モーツァルト ディヴェルティメントK251
       アンサンブル・ウィーン=ベルリン
    VA Heartbeat