naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

コロナ禍にあって、理髪店に望みたいこと

昨8日(木)は、会社帰りに散髪に行った。

 

前の会社(京橋)の時代から通っている、日本橋のOである。この店は気に入っているので、勤務先が西新宿(A社)と三軒茶屋(B社)に変わってからも、足を運んでいる。昨日は三軒茶屋勤務だったので、田園都市線に乗り、表参道で銀座線に乗り換えて日本橋まで移動した。

 

新型コロナウイルスの蔓延下にあって、散髪という行為には一定のリスクがあると感じる。

 

店員に身体をさわられる事自体がそうだ。顔剃りの時などは、日頃自分でもさわらないように注意している、目や鼻や口に、店員の指が接近する。

 

春の緊急事態宣言の時期は、理髪店に行くことがためらわれ、QBハウスなどの短時間カットの店に行っていた。

 

ただ、コロナ禍も長くなってきたので、プロである理髪店側にも、一定のノウハウが蓄積してきただろう、との一定の信用のもとに、Oに通うことを再開して、昨日で3回目となる。

 

この店は、そんなに狭く密な雰囲気の空間でもないので、まあその点は一応安心できるし、通い慣れた好きな店なので、格別の警戒感はない。

 

ただ、昨日もだが、一つ気になるのが、周囲の客と店員の会話である。

 

現状で、散髪の時に一番気になるのが、店員はマスクをしていても、散髪される客の側はマスクを外さなければならない、という点だ。常にマスクをしているのが当たり前になった現在、マスクを「外さなければならない」場面というのは、飲食を別にすると、ほとんどない。

 

椅子に座ったらしばらくは動けず、1時間弱の時間をマスクなしで過ごさなければならない、という状況。

この「無防備感」というのは、ちょっと前までは想像もしていなかったことで、なかなか今日的だ。

 

そんな状況で、左右の椅子に座った客が、以前と同じように会話を交わしているのが、私にはどうにも気になって仕方がない。

 

私は、以前から、散髪の時は、店員とは会話をしない。椅子に座る時、店員が世間話をしてくることはよくある。例えば昨日であれば、「雨、降ってますか?」(この店は地下にある)とか聞かれるので、「そうですね、ぼちぼち降ってますよ」と答えるが、そこまで。

後は目をつぶって、店員の作業に身をゆだねる。いつもそうなので、店員の方も心得ているのか、それ以上の会話はしかけてこない。

 

しかし、これも以前からだが、理髪店の客というのは、店員との会話を楽しみにして来る人が多いようだ。聞くともなく聞いていると、近況を語り、何かのうんちくを語り、時には自慢話をしたり、と、話好きな客は少なくない。

 

当然、しゃべっている客は、皆、マスクを外しているわけで、それが結構大きな声で、時には笑い声も交えて話しているのだから、飛沫のリスクはあるよなあ、と不安を感じたりする。

 

担当する店員の技能には信頼を置くとしても、もし店の運営上、望めるものならば、まずは現在のコロナの状況にあっては、散髪中の会話は極力控えめにする、というふうにしてもらえないか、と思う。交通機関を始めとする、世間でのコロナエチケットとして、「会話は控えめに」が、よく聞かれる。理髪店もそのようであってほしい。

 

店員側が会話を誘うようなこともやめてほしい。必要最小限の発言にとどめてほしい。

 

また、椅子と椅子との間に、アクリル板、もしくはビニールシートを置いてくれると、安心感が違うと思う。

 

業界団体でガイドラインとして出してもらえないものだろうか。

 

まあ、理髪店あるいは美容院でのクラスター発生の事例は聞いたことがないので、杞憂なのかもしれないが、行き届いた飲食店などでの対応に比べると、客の安心感という点では、まだ望む余地はあるように思うのである。