4月からの春ドラマ。
「ラストマン」(日曜21時、TBS)と「合理的にあり得ない」(月曜22時、フジテレビ)を観ている。
「ラストマン」は、これまで主にバラエティ領域でコンビを組んできた福山雅治と大泉洋がマジなドラマで共演しているところにちょっと可笑しさを感じながら、さすがの演技力に引き込まれる。
全盲の捜査官という設定が、ありきたりの刑事ものにはない犯罪解明の意外さにつながっていて、スリリングだ。
アメリカから乗り込んできた人物への日本の警察側の反応など、設定に色々な要素がちりばめられていて複雑なのも引き込まれる要因。
護道家の家庭事情、大泉洋が殺人犯の息子で警察官の家の養子になっている点。しかも実父の殺人犯は生存服役中らしい。1話完結の事件解決とは別に、このあたりが全編を貫くテーマになるようだ。
加えて、第2話は、日本側の主任(吉田羊)と大泉洋との間に過去があったらしきことも明らかになった。こちらも全編テーマかな。
日本側が、皆実(福山)をどこまで受け入れ、認めていくのか。完全に敬服するところまではおそらくいかず、最後まで溝は残るのだろうと予想するが、どこまで近づくのか、そこに興味がある。
とにかく、吉田羊さん、今田美桜ちゃんが出ているので、見逃せない。
それから、別にファンではないけれど王林ちゃんがいい味を出している。
一方の「合理的にあり得ない」だが、こちらは対照的に、ストーリーはしょうもないというか、ばかばかしいというか、荒唐無稽な感じがある。ふと「コンフィデンスマンJP」を思い出したりする。
しかし、そこを天海祐希がどう見せるのかが、最大にして唯一の見どころと感じる。
天海祐希が何でこんなドラマの出演を受けたんだろう、というのが第一印象だったが、そこそこ違和感ないドラマとして見せるところにさすが天海祐希の力量を感じる。
そこを味わいたい。
※「ラストマン」公式サイト
※「合理的にあり得ない」公式サイト