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知らなかった。オールスターゲーム江川投手の8連続三振の裏話

オールスターゲームが終わった。今年もパは強かったですね。

 

ところで、オールスターゲームと言えば、1971年第1戦における江夏豊投手(阪神)の9連続三振が伝説となっている。

この試合、当時高校1年だった私はテレビで観ておらず、翌日の新聞でこの快挙を知ったが、正直なところ、これが今に至るまで並ぶ者の出ない大記録であるとの認識が持てなかったものだ。

 

これに関連しては、1984年の第3戦で、江川卓投手(巨人)が8連続三振までいきながら、最後の打者(近鉄大石大二郎選手)にはセカンドゴロを打たれて2人目の記録達成を逸したことも、語りぐさになっている。いかにも江川らしい、と評されたものだ。

 

その江川の8連続三振について、旅行先の名古屋で読んだ15日(土)の読売新聞朝刊で、面白い記事を見た。

 

オールスターゲームでは、投手は最大3イニングまでとのルールがある。

江夏の9連続三振は抜けない記録だと江川投手は考えていたのだそうだ。ところが、その話をした水島新司氏が、「振り逃げ三振で走者を出せば10個目がとれる」と言ったことで、1984年のこの試合ではそれを狙ったとのこと。

大石を追い込んであと1ストライク。振り逃げをさせるために、空振りを奪い、かつ暴投か捕逸になりやすいカーブに決め、ショートバウンドを狙ったが、ボールが浮いてバットに当てられてしまったのだそうだ。

 

いやー、これは知らなかった。

単純に9連続を逃しただけかと思っていたが、10連続を狙ってのことだったとは。

 

興味深く面白い話だった。

それにしても、振り逃げを含めての10連続とは、さすが水島氏ならではの発想と言うべきだろう。