naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

冬至を過ぎた

2023年の冬至は昨22日(金)。

何度も書いてきたことの繰り返しになるが、今日からは1日過ぎるごとに日が長くなっていくのが嬉しい。もっとも、まだ1日過ぎるごとに寒さが増していくのは悲しい。

 

好きな季節の順番が春夏秋冬である私にとって、夏が過ぎ、秋が過ぎ、少しずつ日が短くなり、かつ気温が下がっていくのは誠に悲しい。

 

そうした中、冬至を境にして、日の長さが反転するのは、まだしもの救いだ。後は寒さ一本になるのだから。

 

ところで、会社に行かなくなって初めての冬。寒さが堪える度合いは、在職中に比べて格段に違う。

 

朝、大体6時頃、早ければ5時台に起きて、新聞を取るために玄関のドアを開ける。

冬至前後ともなれば、ドアの外はまだ暗く、冷気も厳しい。

ここまでは在職中と変わりがない。いよいよ冬本番か、と思う。

 

しかし、今は冬の朝の寒さにふれるのはここまでだ。

暖房の入った部屋に戻って新聞をひろげ、特に用事がなければすぐに家を出ることはなくそのまま過ごす。

このところ新聞を取りながら日々思うのは、去年の冬までは毎日すぐに家を出て会社に向かっていたんだよなあ、と。

新入社員の時から、冬、45回。寒くとも雪が降ろうとも毎日朝早く出て会社に向かっていたわけだが、よくまあそんなことができたものだ、とリタイア後最初の冬早々、しみじみ思う。

在職中の記憶では、寒いのが嫌な私にとっては朝の通勤往路が一番の苦痛だった。最近はそうでもないが、昔は電車の座席ヒーターが温まるのが遅く、これが特に辛かった。

会社に着いてしまえば暖房は効いているし、昼休みに食事に出かけるなど少しの外出であれば、コートを着るには及ばない。

会社からの帰り道は、外も電車も日中の暖かさが残っている。

結局、冬の辛さは朝に尽きる、と毎年思っていたものだ。

 

その、冬の朝に外に出なくて良い。何というありがたさ。

冬のダメージは、今のところ心身とも大きく緩和されたと感じるが、とりあえずひと冬、このまま平穏に過ぎてほしいと願う。