naokichiオムニバス

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「20世紀少年」~不可解な最終回

ビッグ・コミック・スピリッツ連載の「20世紀少年」(浦沢直樹)が、今日発売の最新号第249話「決着」で突然の最終回。

少なからず不自然、不可解に感じた。

この作品、以前の「MONSTER」同様、よくできた映画、あるいは「24」を見ているような、緊密なストーリー展開に引き込まれて読んできた。

そろそろ大詰め、ということはわかっていた。

ケンヂが「全部話すよ」と言って話し始めた先週の終わりを見て、ここからしばらくケンヂの独白、そして、「ともだち」との最後の大勝負、更に色々な謎が説明された上での大団円を期待していた。

いくつものストーリー、いくつものエピソードを織り合わせながら、ゆっくり丹念に進んできた物語だ。
ここからが、堪能しつくせる展開になるのだろうと思っていたのだが・・・。

まったく意外だ。読んでいるこっちに、何もわからないままの、カンナとの再会。
「完」の文字が信じられなかった。

何というのか、例えば、今練習している「田園」で言えば、4楽章の「嵐」が去って、最後のフルートの上行音階の後、さあ、5楽章と思ったとたんに、「今日の演奏会はこれで終わりですよ」と言われたような。

何なんだろう。
ほんとにわからない。

不人気な漫画が不自然な終わり方で打ち切りになることは、よくある。
しかし、浦沢直樹に限ってそんなことは100%あり得ない。
何か、健康上の問題でもあったのか、とさえ思いたくなるような突然の終わり方だ。
いや、仮に何かの病気だとしても、取材とか称してしばらく中断すればいい話だ。

わからない。

1ページめくったら、もう2ページあって、「2007年新春、最終章登場!!」とある。
8ヶ月後、何かわかるのだろうか。
それから、本編最終ページの柱には、「単行本22集は10月末頃発売予定!!○得情報もあります!!」とある。
そこで何かわかるのだろうか。

ともかく、今日のところは、まったく訳がわからない、というしかない。

  →(追記)その後、mixiで、「20世紀少年」関連のコミュニティを検索してのぞいてみた。
      やはり、今回の終わり方については、当惑した人が多かったようで、あれこれ
      意見交換が行われている。