naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

オケ練日誌~もりだくさんな1日

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   パート練習とゼプテットの練習を行ったWave101大ホールの楽屋





パソコンに思いを残しつつ、オケ練へ。
この9連休、最初の2日間はアンサンブルとオケで始まったが、締めもオケ練。
それも6日(日)は、昼から夜にかけての長時間練習他、多忙なスケジュールだった。

マンションコンサート・ロビーコンサート打合せ

まずは、12:00にWave101で、コンマスのYdさんとH団長と待ち合わせて、ワーキングランチ
ショッパーズプラザのフードコートで、思い思いのものを食べながらの打合せ。
目的は、既に書いた、19日に行うマンション街開きイベントでのミニコンサートと、27日の我々の定期演奏会開演前のロビーコンサートについて、曲目、曲順等を決めることだった。

第2回パート練習

円滑な打合せの後、Waveの大ホール楽屋へ。
今回の練習、最初の1時間は、打楽器だけの分奏が行われ、合奏は14:20からとのインフォメーション。
会場は13:00から開いているというので、それであれば、ホール裏にある楽屋で、パート練習を1時間やろうということになった。
演奏会参加の団員3人が集まった他、今回は降り番の新入団員のYさんも参加して下さった。

当然ショス5、というところを、敢えて「くるみわり」から。
これも、楽しそうな曲でありながら、色々難所がある。
「小序曲」、「こんぺいとう」、「葦笛」、「花のワルツ」をやる。
いつものことだが、他の人がどういう弾き方をしているのか、互いに確認し合うのは大変意味がある。

後半はショス5。
鬼門の1楽章15番16番は当然。やはり、最高音のesからcを弾いた後、fに降りるところが一番問題だということになる。
また、そこでの動揺が各自尾を引くのか、その後、ポジションを降りてからも音程が今一つだという実情も確認。
ここは何度も繰り返しさらった。
しかし、もう本番が近い今の時期、あまり特定の箇所だけを意識しすぎるのも却って問題ではある。
これからの練習、エキストラも増えることなので、気にしすぎずにやることにした。
その他、ショス5では、他の楽章で問題になりそうなところ、わからないことがあるところも話し合っていくつか練習した。

そうこうする内、合奏の時間。

合奏その1

日 時 : 07年5月6日(日) 14:20~15:15
場 所 : Wave101大ホール
指 導 : 団内指揮者K氏
内 容 : 合奏 
曲 目 : ショス5(1~4楽章)
弦人数 : 8・6・5・9・3

団内指揮者K氏による合奏。
1楽章から順番に4楽章まで。
直前に打楽器の分奏をやっていたのを受けて、打楽器が活躍する場所を中心に、飛ばし飛ばしの合奏だった。

後半の合奏は、本番指揮者Y先生だが、新幹線でこっちに向かっているということで、16:00まで休憩。

ゼプテット練習

この間を利用して、先週練習を始めた、ベートーヴェンの七重奏曲を、先ほどパート練習をした楽屋で合わせることにした。
この曲は、マンションコンサート、ロビーコンサートの両方の出し物となる。今回は、時間の都合で第1楽章のみを演奏する。
2回目の練習となる今回、まず通して合わせ、意見を出し合って返していく。
事前練習はこれで終了。次回は、19日のマンションコンサートでのぶっつけ本番になる。
個人的には、今回演奏することになって、この七重奏曲の魅力を再認識した。
連休中は折にふれてレコードを繰り返し聴いていた。
本番の演奏が楽しみだ。

さて、後半の合奏の時間。

合奏その2

日 時 : 07年5月6日(日) 16:00~20:30
場 所 : Wave101大ホール
指 導 : 本番指揮者Y先生
内 容 : 合奏 
曲 目 : ショス5(1~4楽章)、くるみわり(全部)、コリオラン
弦人数 : 12・6・8・10・3

Y先生が到着され、いつもより長時間、腰を据えての合奏となった。

今回は、曲順は逆で、まずショス5から。
それも、1楽章から4楽章まで、まず止めずに通し、その後、4・3・1・2の順に返した。
返しはかなり細かく、今回は、ショス5をだいぶみっちりと練習したという感覚が残った。

パート練習で繰り返し練習した、鬼門の1楽章15番16番。
2回やったパート練習で、少なくとも団員3人は、共通の意識をもって努力した、という気持ちがある。
加えて、エキストラを含めて8人での合奏だ。
曲がりなりにも、多少の余裕(!)と自信(?)は、以前に比べれば出てきたかな、という感じはないでも・・・ない。

結果。まあまあだったかな。
もちろん、まだまだ改善すべき余地は多いが、少し前の、目も当てられないぼろぼろの状態は脱したと思う。
エキストラが増えたからでもあり、団員としても、多少の努力はしたことの成果か。

しかし、ここを弾き終えて思ったのだが、これって、小学校の頃の予防注射と似た気持ちだ。
注射待ちの行列というのはいやなものだ。しかし、全員が注射されないといけない。
先に終わった同級生に、昔の嘉門達夫のネタにあったが、「痛かった?痛かった?」と聞く。
待っている間は逃げ出したい気持ちでも、いざ自分が注射を打たれ終わると、とたんにふくらむ優越感、というあの気持ちだ。
正直、今回の演奏会、前プロの「コリオラン」、中プロの「くるみわり」も楽しみたいのはやまやまだが、後にこのショス5の鬼門が控えていることは、どうしても意識せざるを得ない。ここを通過するまでは、緊張がとけないところがある。

とにもかくにも、この場所を弾き終えた時に、注射を終えた子供のように、つきものが落ちたような気持ちになるのだ。
他のパートにも、難所のソロや、厳しい高音低音もあるこの曲、ヴィオラだけでなく、「注射待ち」の感覚でその部分を意識しているメンバーは少なくないと思う。
そういう中、ヴィオラについては、この15番16番が終われば、「俺、もう終わったもんね」と、まだ並んでいる同級生を眺めまわせるのである。
ほんと、ここさえ過ぎれば、後は気楽に弾けるのだ。

ところで、全曲通した後の1楽章の返しで、この部分、一度止められて、返された。
たぶん初めてだ。これまではあんまりひどいので、返せばとことん時間がかかるということで、逆に見逃されていたのだろう。
珍しい返しにも、パート練習で努力した、という気持ちが支えにはなった。
Y先生から、「ずいぶんよくなった」とほめていただいて、ちょっと報われた気持ちになった。
指揮者のおだてに乗りやすい性格?

それと、これは別の箇所での別のパートの話なのだが、その後の合奏の中で、こういう話がY先生からあった。
「その場所が難しいのはわかる。たいてい、最初の音をはずすと、その後も委縮してしまうけど、そんな必要はない。音をはずすことなんか気にするな。出した音はもう戻らないんだから、ひるまないで、その次ですぐ立て直してくれ」と。
この話は、個人的には響くものがあった。
「出した音は戻らない」
そうだよなあ。
「はずすことは気にするな」
ひょっとして、これ、ヴィオラの私に言ってたのかな。
そういう気持ちで、これからもこの場所、弾いていきたいと思った。

最初の通しを終えて、Y先生から言われたのは、「この曲は、時代背景の弾圧云々の要素もあるが、皆さんの演奏はどうも苦しい音になっている。そういう音でなく、もっとスピード感のある音を出すように」ということだった。
そうか、苦しそうな音なのか。考えないと。

ほんとにみっちりとショス5をやったという気がする、今回の練習だった。
併せて思ったのは、「3楽章っていい音楽だなあ」と。
改めて思った。この楽章を弾けるのは、今回の演奏会の中でも、特に楽しみな一つだ。鬼門を過ぎた後だしね(笑)。

「くるみわり」もまず全部を通した後、頭に戻って部分的な返し。時間の都合であまり細部には立ち入った練習にはならなかった。
「小序曲」は、いずれもう少し時間をとってやるとのことだった。

「コリオラン」も短時間で効率のいい練習だった。

しかし、まだアンコールを1回も合わせていないのだが、いいんだろうか・・・。

ということで、もりだくさんの1日が終わった。
そして、9連休も終わったのだった。

※練習往復のレコード
   バーンスタイン ショス5(79年来日ライブ)
   ヨーヨー・マ ショスタコーヴィチ チェロ協奏曲第1番
   ショルティ エロイカ(73年録音)