naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

オケ練日誌~何か暑苦しいなプッチーニ

日 時 : 07年8月26日(日) 13:30~17:00
場 所 : 美浜公民館音楽室
指 導 : 団内指揮者K氏
内 容 : 合奏
曲 目 : カヴァレリア、蝶々夫人ナブッコ
弦人数 : 7・5・4・5・2

団内指揮のK氏は、このオケの設立時から中枢におられる方で、本職は公認会計士と聞いている。
本番指揮者が来ない時の合奏は、だいたいK氏が指導される。
演奏会に向けての練習の前半期は、K氏が稽古をつけ、本番が近づくと本番指揮者が来るというパターンである。
ただ、今回の市民演奏会については、これまでとは違う要素がある。
まず、本番指揮者の練習が少ない。合唱の方も見ないといけないからだろうが、その分、K氏の練習の比率が高くなっている。
それと、今回はオペラということ。
K氏自身にお話を聞くことがあるが、ふだんのオケ曲と違って、相当勉強が必要だとおっしゃっている。
歌との連携については、テンポの伸縮加減、棒の振り分けなど、本番指揮者と細かい打合せをされている。
もう、これは、団内のアマチュア指揮者の範疇を超えた、立派な副指揮者の仕事だ。
公認会計士としての仕事もお忙しいはずだ。本当に大変なご苦労だと思う。

さて、今日はそのK氏の合奏。

まず、「カヴァレリア」を、前奏曲から全部。
この曲は、練習の初期からかなりの回数やってきたし、先週の勉強会では、全曲の映像も見たから、オケとしてもだいぶ慣れてきた感じがある。
K氏も、「ずいぶんきれいです」とおっしゃっていた。

続いて、「蝶々夫人」。1幕の終わり、蝶々さんとピンカートンの二重唱の部分だ。
これは、カヴァレリアと逆で、先月末に、今回の演奏曲の中では、一番最後に楽譜が配られ、先週の集中練習が、まだ2度目の合奏。曲がまだみんなよくわかっていない。
今日は、ずいぶん時間をかけて、ここでテンポがゆるむとか、ここまで3つ振りだったのをここから細かく振るとか、の説明付きで、指導していただいた。

やっぱり、プッチーニヴェルディは違うなあ、と思う。
前にも書いたが、今回弾いていて感じるところでは、ヴェルディは、オケが歌の伴奏役。役割分担が違う。それに対して、プッチーニは歌とオケとが一体となって音楽を奏でる。そんな気がする。
別の言い方をすると、こうして、ソロや合唱なしで、オケだけで練習していても、音楽がなりたつ度合いは、プッチーニの方が大きい。
私としては、アンサンブルのやりとりの面白さ、という点で、ヴェルディの方が好きだ。鑑賞する立場でのこれまでの乏しい経験でも、プッチーニは何かべた塗り、厚塗り、という感じがする。暑苦しい印象があるのだ。

今日の練習では、「蝶々夫人」をみっちりと弾いたが、ヴィオラにもメロディがもらえるので、それはそれで、気持ちがいい。上に書いたように、オケだけでもなりたつ部分が多く、こってりと濃く、分厚い音響を鳴らしていると、結構これもいいな、とか思った。
とはいえ、この厳しい残暑の中だと、やっぱり、プッチーニ、暑苦しいなあ、と思ってしまう。
去年の夏、「モルダウ」、「だったん人」、チャイ5という大変な曲を、大汗流しながら弾いたのを思い出す。

時間をかけてやったが、この「蝶々夫人」、まだ最初から通したことがない。
まだちょっと通らないような気もする。まあ、本番は12月だから、まだ時間はある。じっくりやろう。

最後に「ナブッコ」。有名な、「行け、想いよ、金色の翼にのって」だ。
やっぱり、プッチーニとは全然違うよね。少なくともヴィオラは、この曲では、とことん伴奏に徹する。
#6つの音楽なので、音程はヤバいのだが、それを別にすれば、気楽、気楽。

本番まではまだ3ヶ月余り。ぼちぼちがんばっていこう。

※練習往復の音楽
   ジュリーニ=シカゴ響 シューベルト ザ・グレイト
   バーンスタイン=ロンドン響 マーラー 8番
   陸上自衛隊中央音楽隊他 スポーツ・マーチ名曲集