naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

大みそか イクスピアリ「第九」本番 3

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  (写真上)終演後、居合わせたメンバーで、会場をバックに「お疲れさま!」
  (写真中)打ち上げ会場の「Mare Cucina」(イタリアン)。
        一般のお客さん、おやかましくてすみませんでした。
  (写真下)全然関係ないけど、ドナルド~!
        打ち上げ後に寄ったディズニーストアで見かけた。ちょっとデカいんで買わなかったけど。



さていよいよ本番。

席についてみると・・・。

寒さはまあ覚悟していたほどではない。
全身にカイロ貼りまくってるし。
気持ちもちょっと高揚してるから、ほっぺたなんかはちょっと熱いくらいだ。

しかし・・・。

心配していたが、風が強い!

譜面台には、金属製の銀色のクリップが2個用意されている。
とりあえずこれで、左側の最初のページは譜面台に固定して、右の方は、最後のページの下部にクリップをつけて、オモリのように下にたらすことにしてみた。

それでも、楽譜は結構風で揺れている。
大丈夫かな。

MCの方のアナウンスで、まず、指揮のK氏が、我々をとりまくゲストの皆さんに、中間に出てくる、8分の6の合唱のところを、みんなで歌いましょう、と呼びかけ、2回練習。
6小節前の、ホルンのブリッジのところから入って、合唱団は普通に歌い、ゲストの皆さんも、歌詞がわかれば原語で、わからない方は、言葉なしでもいいからメロディを歌って下さい、という企画。

この短い練習の段階で、楽譜はかなりヤバい状況。
譜面台の向きを少し調整して、風をモロに受けないようにできないかな、と右隣に座っているSaさんと相談したが、この演奏場所は、周囲を回廊が取り囲む円形の吹き抜けになっていて、本番のこの時は、上から風が吹き下ろすような格好になっていた。
少々角度を変えて置いてみたところで、役に立たないのでは、という状況。

そんなことを言っている内に、もう本番演奏。
バリトンのソロが入ってくる、第4楽章、2回目のファンファーレからだ。

仕方がない。
なるようにしかならないだろう、と弾き始める。

・・・やっぱり大変でした。

風は周期的に強くなったり弱くなったりしたが、やはりちょっと強くなると、譜面台の右手裏の方から吹き込む格好になるので、楽譜がすぐめくれてしまう。
譜面台から楽譜がはずれて飛んでしまう、ということこそなかったが、Saさんは、めくれそうになる楽譜を弓で押さえたり、めくれてしまったページを戻したりで、結局全体の半分近くは演奏していられない状態だった。気の毒ではあったが、二人して弾くのをやめてしまうわけにもいかず、ページを押さえてもらっている間、弾き続けさせてもらった。

周囲を見ると、コンマスプルトなどは、あんまり風の影響を受けない場所なのか、それとも何か別の策をほどこしてあるのか、問題なく演奏できていた様子。

指揮者のK氏のスコアは、左方向からの風で、めくるそばからバサバサと戻ってしまい、途中からは暗譜で振っておられた。

隣のセカンドヴァイオリンもかなり悲惨な状況だったが、特に、「第九」の最後のページに至ったところで、その後に演奏する「蛍の光」の楽譜(A4のペラペラ1枚だけ)が、譜面台から飛んで床に落ちた。
トップサイドのSuさんが、演奏をやめて急いで拾って、膝の上に乗せて演奏を再開したのだが、それがまた飛んでしまったのが、合唱が最後に歌い終わるあたり。
その後のオケだけのプレスティッシモが走り去る時、彼女は必死に楽譜を拾っていたのだった。
打ち上げの時に聞いてみたら、「何とか一番最後の和音3つだけは弾けました」とのこと。

いやはや、大変だった。

そんなこともあって、待ち時間はずいぶんあったが、本番演奏はあっという間に終わってしまった感じだ。

でも、風を気にした分、寒さは忘れていたし(笑)、個人的にはまあまあ前日のGPよりはちゃんと弾けたと思う。
控え室での個人練習と、やっぱり階段部屋での突発発生の合奏がよかったようだ。

「第九」の後、「蛍の光」を会場の全員で合唱して、19時半過ぎ終演。お疲れさまでした!

そして打ち上げ。

イクスピアリ4階のイタリアン、「Mare Cucina」に移動。

予定よりたくさんの参加があったため、席が足りず、半分程度は立食状態。

ヴァイオリンのTさんが、この日誕生日。
バースデーケーキが用意され、エキストラのOさんがヴァイオリンを出して、「ハッピー・バースデー」を演奏、みんなで歌って祝った。

その後、Oさんと、これもエキストラのHさんが、擬音ヴァイオリンのパーティー芸を次々に披露して下さり、打ち上げは大いに盛り上がったのだった。

フロアの方におられた一般のお客さんには、おやかましくて、申し訳ありませんでした。
すみません!

打ち上げも22時半頃散会。
ディズニーストアに寄って、ドナルドとミッキーの枕を買って帰りました。

どたばたと途中参加させてもらった今回の「第九」、やっぱり参加してよかった。
1年の最後の日まで、いつものオケのメンバーと一緒に演奏できた。打ち上げも含めて、思い出に残る年越しとなった。
急遽エントリーでお手数をおかけした、N副団長、インペクのNさん、すみませんでした。
ありがとうございました。

次回は、最初からちゃんとエントリーします。←もう出るつもり(笑)。

ところで、次回出る場合は、今回を教訓に、楽譜の風対策をしなければ。
その後考えたのだが、普通の演奏会のように楽譜を製本するのでは、軽すぎて風に耐えられない。
次回は、文具店で売っている、バインダー方式のクリアファイルを使うことにしよう。
楽譜全体に一定の重さがあれば、何とかなるのではないかと思う。
で、面倒でも1ページめくるごとにクリップで押さえるようにすれば、今回よりはずっといい状態で演奏できると思う。
少なくともヴィオラはそうしよう。
何事も、反省と改善だ。PDCAだ。

※本番往復の音楽
   ベートーヴェン 第九
     バーンスタインバイエルン放送響他
   ベートーヴェン 第九(第4楽章)
     ショルティ=シカゴ響(72年録音)
   ベートーヴェン 交響曲第8番
     クーベリッククリーヴランド
   ブラームス 交響曲第2番
     ザンデルリンク=ベルリン響