翔天狼は、霜鳳を力強い押しで押し倒した。2ケタ。
朝赤龍は、右四つながら上手をとって頭をつけ、食い下がる自分の体勢。頭を押さえながらの左からの出し投げ、更に寄りを、時天空は再三よく残したが、最後はやはり朝赤龍左からの出し投げに手をついた。
朝赤龍は、これで勝ち越し。よかった。
朝赤龍は、これで勝ち越し。よかった。
栃ノ心が突き起こして出るところ、安美錦は頭を下げてこらえ、右上手をとって頭をつけた。栃ノ心は勝手の悪い左四つに加えて、上手をとらせてもらえない。栃ノ心はそれでも強引に前に出たが、安美錦は、正面で右からの投げでまわりこみながら、そのまま出し投げで決めた。一枚まわしでどうかと思ったが、投げきれた。
鮮やかの一言。地力、そしてうまさの差だ。安美錦は3敗を守り、優勝の可能性を一応残した。
鮮やかの一言。地力、そしてうまさの差だ。安美錦は3敗を守り、優勝の可能性を一応残した。
今場所の期待はずれ同士、豪栄道と栃煌山は、栃煌山が14日目にして初日。先場所の豊真将より早かった。
豪栄道は立ち合い右前まわしをとったが、左上手はとれず、栃煌山は二本入れることはできなかったものの、右四つ上手充分の格好となり、左上手からの投げで初白星。
それにしても、豪栄道の相撲を観ていると、どういう相撲をとりたいのか、というイメージが自分の中にできあがっていないような気がする。
豪栄道は立ち合い右前まわしをとったが、左上手はとれず、栃煌山は二本入れることはできなかったものの、右四つ上手充分の格好となり、左上手からの投げで初白星。
それにしても、豪栄道の相撲を観ていると、どういう相撲をとりたいのか、というイメージが自分の中にできあがっていないような気がする。
稀勢の里は、立ち合い左を差したが、把瑠都は右上手がっちり。稀勢の里も右上手をとったが、そこからどう攻めるのか、左四つ両まわし充分ながら、むしろ困った格好。把瑠都はじっくり構えて相手の出方待ち。
稀勢の里が寄って出るところ、把瑠都は右上手から投げて体をいれかえ、東で突き落として決めた。
把瑠都は2ケタ。稀勢の里は2ケタならず。
しかし、この相撲を観ていると、稀勢の里も、立ち合いからどういう相撲をとりたかったのかが、わからない。この相手にまともに左四つに組んだら、こうなることは予想できるはずだ。そこをどうやって勝つかのイメージがあったのかどうか。
稀勢の里が寄って出るところ、把瑠都は右上手から投げて体をいれかえ、東で突き落として決めた。
把瑠都は2ケタ。稀勢の里は2ケタならず。
しかし、この相撲を観ていると、稀勢の里も、立ち合いからどういう相撲をとりたかったのかが、わからない。この相手にまともに左四つに組んだら、こうなることは予想できるはずだ。そこをどうやって勝つかのイメージがあったのかどうか。
7勝6敗同士、勝った方が勝ち越し、という魁皇と千代大海の対戦は、千代大海が踏み込み勝ったが、今日の千代大海はどこかばたばたしていて、突きの威力がない。立ち遅れ気味の魁皇は、相手をよく見て右からのおっつけで応戦。最後は、右から突き落として、たたらを踏ませた。
これで魁皇は勝ち越し。仮に来場所負け越すことがあっても、最悪カド番場所として、地元福岡の土俵を踏めることになる。
これで魁皇は勝ち越し。仮に来場所負け越すことがあっても、最悪カド番場所として、地元福岡の土俵を踏めることになる。
琴光喜が非常にいい相撲。立ち合い、すばやく右差し左上手。右かいなを返して鶴竜に上手を与えない。かいなの返しに加えて、相手の下手を切るうまさもこの人ならでは。左から出し投げを打って後ろを迎え、東へ寄り切った。琴光喜の相撲としては、すべてに完璧な内容。3敗を守って、優勝の可能性を残した。
NHKの放送で紹介されていたが、白鵬は、この1年間で本割では6敗しかしていない。その6敗の相手を見ると、2回以上負けているのは日馬富士一人。また、日馬富士にはこの他に決定戦で敗れている。
また、最近の両者の対戦をリプレイで紹介していたが、白鵬が日馬富士に食いつかれてしまうことが多い。これを観ると、今の白鵬の対戦相手の中で、立ち合いから白鵬が自分優位の体勢に組むのが一番難しいのは、日馬富士だと思う。
さて今日の一番、日馬富士は実に鋭い立ち合いを見せた。右のどわから突き起こそうとしたが、白鵬は下がりながらもまったくあわてることなく、左右からすくうように目にも止まらぬ電光石火のもろ差し。後ろにまわっての送り出し。
勝敗を分けたのは身長差。身長に劣る日馬富士が白鵬を突き起こそうとすれば、どうしても伸び上がる格好になる。突いたかいなをはねあげられれば、もろ差しになられるのもやむを得ない。日馬富士としては、この攻め方はどうだったのか、という気がする。低い攻めから食いつくことを考えた方がよかったのではないか。
また、最近の両者の対戦をリプレイで紹介していたが、白鵬が日馬富士に食いつかれてしまうことが多い。これを観ると、今の白鵬の対戦相手の中で、立ち合いから白鵬が自分優位の体勢に組むのが一番難しいのは、日馬富士だと思う。
さて今日の一番、日馬富士は実に鋭い立ち合いを見せた。右のどわから突き起こそうとしたが、白鵬は下がりながらもまったくあわてることなく、左右からすくうように目にも止まらぬ電光石火のもろ差し。後ろにまわっての送り出し。
勝敗を分けたのは身長差。身長に劣る日馬富士が白鵬を突き起こそうとすれば、どうしても伸び上がる格好になる。突いたかいなをはねあげられれば、もろ差しになられるのもやむを得ない。日馬富士としては、この攻め方はどうだったのか、という気がする。低い攻めから食いつくことを考えた方がよかったのではないか。
琴欧洲としては、これで自分が勝たなければ優勝がなくなるという状況になったが、それでも自分の相撲がとれるかどうか、懸念された。対戦相手の朝青龍は、中盤に崩れて千秋楽まで持つかと思われた頃のままだったら、琴欧洲としても五分以上にとれただろうが、この日の対戦を迎える前2日間は、すっかり立ち直り、気力にあふれる相撲をとっているだけに、なおさら厳しい一番と思われた。
しかし、琴欧洲は、落ち着いて自分の相撲がとれた。
朝青龍は、立ち合い右から張ったが、今日も左肩で当たりながら顔は右を向いている、よくない立ち合い。琴欧洲は、低く当たって、右上手をとるのが速く、左前まわしもすぐとった。朝青龍に上手を与えない。琴欧洲は頭を下げて上手出し投げで崩しておいて、向正面へ寄り切った。
琴欧洲が非常にいい相撲をとったが、それ以上に、朝青龍が悪すぎた。琴光喜戦、日馬富士戦の気迫がまったく感じられず、別人のように気力に欠ける相撲だった。
しかし、琴欧洲は、落ち着いて自分の相撲がとれた。
朝青龍は、立ち合い右から張ったが、今日も左肩で当たりながら顔は右を向いている、よくない立ち合い。琴欧洲は、低く当たって、右上手をとるのが速く、左前まわしもすぐとった。朝青龍に上手を与えない。琴欧洲は頭を下げて上手出し投げで崩しておいて、向正面へ寄り切った。
琴欧洲が非常にいい相撲をとったが、それ以上に、朝青龍が悪すぎた。琴光喜戦、日馬富士戦の気迫がまったく感じられず、別人のように気力に欠ける相撲だった。