naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

またまた最後の最後で

8日(金)、ジャイアンツが今季最終戦

前日に阪神が横浜に敗れたため、この試合、ジャイアンツとしては、勝つか引き分けで2位確定、クライマックスシリーズのファーストステージを東京ドームで開催できることになる。

そして。

4-3で迎えた9回表、マウンドに上がったクルーンが、また・・・。

いきなり2者連続のフォアボールから、1点のリードを守りきれず、延長10回、逆転負け。

痛い。痛すぎる負けだ。
これで、クライマックスシリーズは甲子園。

それにしても、クルーン

1点差に迫られる2ランを浴びた内海も悪いが、やっぱり戦犯はクルーンだよなあ。

クルーンは、前日も、9回にマウンドに上がったものの、広島に1点返され、山口のリリーフを仰いだ。
守護神たる抑えのエースが投げきれないんじゃなあ。

しかし、原監督、どうして、そんなクルーンを延長10回にも投げさせたかねえ。
1点リードを守れず同点にされたのに、今季で一番大事と言ってもいいこの試合で続投させた理由がわからない。

今季、クルーンには何度はらはらさせられたか。はらはらさせられて勝った試合もあったが、リードを守れずに負けた試合もある。

クルーン自身は4勝3敗23セーブ。

彼のおかげで勝ったゲームは27あるわけだが、彼のせいで負けたゲームは3つだけではないはずだ(本人に負けはつかなかったが彼が抑えきれずに負けにつながったゲームはいくつかあると思う)。

ファンとしてはねえ、この大事な大事な最終戦クルーンと心中する気は誰もなかったと思うよ。

同点にされた時点で、もうおろすべきだったと思うけどなあ。
で、それこそ、先発クラスのピッチャーでもどんどんつぎ込んで、勝ち越しサヨナラのチャンスをうかがうべきではなかったか。最終戦なんだから。

まあ、終わってしまったことを言ってももう仕方がない。

ところで。

今年のプロ野球は、セもパも僅差の戦いが数多く見られた。

まずセ・リーグ

   1位 中日 79勝62敗3分 .560
   2位 阪神 78勝63敗3分 .553 ゲーム差1.0
   3位 巨人 79勝64敗1分 .552 ゲーム差0

2位争いは、最後の5試合、
   阪神 ○○○○●
   巨人 ●○○○●
という成績。

両チームとも最終盤ねばって、4連勝、3連勝して、なかなか決着がつかなかったが、阪神が先に最終戦を落として、ジャイアンツ優位になったものの、そのジャイアンツの最終戦が、あんな負け方。

まさに、「僅か1試合」の勝敗の差が、最終結果をこれほど左右するとは、という話だ。
どれかたった1試合でも、勝敗が逆になっていたら。

で、思ってみれば、中日の優勝だってそうだ。
中日と阪神の差は、まさに1ゲーム差。中日1勝多く1敗少ないという数字だ。これも、どれか1試合でも逆だったら。それが直接対決でなくとも、だ。

さらにジャイアンツにしても、中日との対戦があと2つも違っていたら、ということでもある。

そしてパ・リーグ

   1位 福岡ソフトバンク 76勝63敗5分 .547
   2位 埼玉西武      78勝65敗1分 .545 ゲーム差0
   3位 千葉ロッテ     75勝67敗2分 .528 ゲーム差2.5
   4位 北海道日本ハム  74勝67敗3分 .525 ゲーム差0.5

ここでも、1位と2位のゲーム差は0。

また、何と言っても、クライマックスシリーズを賭けた3位争いだ。これもまさに星一つの差。
日本ハムの引き分けのどれか1つが勝ちだったら、まったく同率になる(但し、その場合、規定により両チームの対戦成績で勝ち越したロッテがクライマックスシリーズ進出となるが)。

15日で優勝を争う相撲では、星一つの差の重みを常に感じさせられる。

プロ野球の場合、半年以上かかって144試合を戦うので、そのへんが見えにくいが、今季のように、セもパも、最終的に星一つの違いが結果を分けた、という場面をいくつも目にすると、非常に興味深いものがある。

とにかく、ジャイアンツの各選手には、「1試合の重み」を骨身にしみて感じてもらいたい。
(まだクライマックスシリーズがあるけどね)
その反省を来季につなげてほしいなあ。

あとは、抑えの補強だよなあ。

クルーンをトレードに出して、岩瀬か藤川を獲れないかな(笑)。無理か。