naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

11月場所13日目

12日目を終えて、3力士が1敗でトップというのは、ここ10年で2回しかなく、その内の1回は、魁皇初優勝の場所なのだそうだ。NHK、刈屋アナの情報。

豪栄道、德瀬川に勝って2ケタ。まあ、平幕下位では遅すぎるくらいだ。
(豪栄道のここまでの星取、昭和44年7月場所、清國との優勝決定戦を演じた藤ノ川と同じ。千秋楽まで同じなら12番だが)

豊真将、せっかく琴欧洲把瑠都の2大関に勝ち、栃煌山稀勢の里にも勝って、いよいよ新三役のチャンスかと思ったら、ここにきて4連敗で6勝7敗。ちょっと相撲が単調になってきた。左は差しても、その後の攻め手が自分自身決まっていないように見える。疲れてきたか。

琴奨菊が6連勝で勝ち越し。本来の相撲がとれるようになってきた。ご当所でもあり、何よりだ。
ただ、この人は、落としてはいけない相撲を落とすところがまだある。それが続く限り大勝ちはできないし、三役にも定着できないだろう。

稀勢の里、9勝目。三役復帰は確実で、2ケタも濃厚だが、この人も琴奨菊同様。白鵬戦の殊勲で、何かつかんだ感じはあるが、まだ余分な負けがある。大関に上がろうというなら、毎場所最低2ケタは勝てなければ。

さて、1敗の3力士。

昨日把瑠都に勝って、優勝を口にしたという豊ノ島。実績ある人だけに、緊張したところが見られない。
今日の鶴竜戦も、目をみはる内容だった。
明日、割りを崩して魁皇戦が組まれたが、少なくとも五分にはとれるし、動きでは勝るだろうから、千秋楽の取組編成次第では、1敗のまま行く可能性も充分にある。

白鵬魁皇は、まあ、普通にとれば白鵬だが、その白鵬がいつになく悪く、魁皇が異様なまでにいい今場所、1月場所のような相撲になれば、勝機もあるという状況での対戦。
しかし、さしもの今場所の魁皇も、白鵬には通じなかったというところだ。
突きで先手をとっておいて、右四つに組み勝った。魁皇としては、左を差しにきてくれれば、小手に振ったりたぐったりできるところだったが、それをさせてもらえずに不得手の四つではどうにもならなかった。

1敗 白鵬豊ノ島
2敗 把瑠都魁皇

明日は、白鵬把瑠都豊ノ島魁皇と、結果によってはさまざまな展開が考えられる。
4人が2敗で並ぶことだってありうる状況だ。

白鵬は、今日の魁皇よりも、また千秋楽の琴欧洲よりも、明日の把瑠都が一番の難敵だ。白鵬の相撲が、いい日と悪い日の差があるし、今日の把瑠都は内容のある相撲で琴欧洲を問題にしなかっただけに、白鵬もよほどひきしめていかないと危ない。

豊ノ島は、4人の中では一番乗っている感じもあるし、繰り返すが、魁皇となら五分にはとれる。
場合によっては、一人1敗を守って千秋楽、という可能性も充分考えられる。

白鵬豊ノ島との対戦は、本割りではおそらくない(千秋楽、琴欧洲との割りを飛ばせば別だが)。対戦するとすれば決定戦だ。
一つも星を落とせない、という意識は、当然横綱の方にあるはず。
何かの迷いや意識があっては、把瑠都を退けることは難しいかもしれない。

正直、魁皇はここまでだろうと思う。残り2日、もう1敗くらいはしそうな気がする。

残る3人の中で一番重圧がかかるのは、白鵬だ。
63連勝してきた重圧の経験が生きれば、順当に番付通りの結果で、5連覇達成だろうが、それにしては、今場所の白鵬の相撲内容におぼつかないものがありすぎる。

豊ノ島把瑠都にもチャンスあり、と思われるのは、そこだ。

目が離せぬ残り2日。まずは明日だ。